PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第49回 理学療法士国家試験 午前 第47問

理学療法評価学第49回午前

第49回 理学療法士国家試験 午前 第47問(理学療法評価学)の正答は 3・5 です。FIMの5点は「監視・準備・指示(促し)」を要する状態、すなわち介助者が身体に触れずに見守り・声かけ・準備だけを行うレベルです。

問題
FIMで5点に評定されるのはどれか。2つ選べ。
  1. 1. 整容:洗顔、洗髪に介助を要する。
  2. 2. 排尿管理:自己導尿が自立している。
  3. 3. 歩行:歩行器を用い、監視下で 50 m 歩行する。
  4. 4. 更衣(上半身):シャツのボタンをかけるのを介助してもらう。
  5. 5. 記憶:メモリーノートが必要だが使うように促されれば問題は生じない。

正答:3・5番

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解説
■ 正答:3・5番 — 歩行:歩行器を用い、監視下で 50 m 歩行する/記憶:メモリーノートが必要だが使うように促されれば問題は生じない

FIMの5点は「監視・準備・指示(促し)」を要する状態、すなわち介助者が身体に触れずに見守り・声かけ・準備だけを行うレベルです。歩行を監視下で50m行える場合、記憶課題で促しが必要な場合は、いずれも身体接触のない援助であり5点に該当します。


【各選択肢の解説】

1. 整容:洗顔、洗髪に介助を要する。
❌ 誤り。整容は「口腔ケア・整髪・手洗い・洗顔・ひげそりまたは化粧」の5要素からなり、2要素に介助を要すると自分で行う割合が約60%となるため3点(中等度介助)相当です。
2. 排尿管理:自己導尿が自立している。
❌ 誤り。自己導尿は用具を使用して自立している状態なので6点(修正自立)です。介助者は不要なので5点ではありません。
3. 歩行:歩行器を用い、監視下で 50 m 歩行する。
✅ 正しい。FIMの歩行は50m以上が採点の前提となり、用具を使っても監視(見守り)が必要なら5点です(用具使用で完全自立なら6点)。
4. 更衣(上半身):シャツのボタンをかけるのを介助してもらう。
❌ 誤り。ボタンをかける部分のみ身体的な介助を受けており、自分で行う割合が75%以上のため4点(最小介助)です。身体接触があるので5点にはなりません。
5. 記憶:メモリーノートが必要だが使うように促されれば問題は生じない。
✅ 正しい。認知項目では「補助具の使用」や「促し(キューイング)」が必要な場合が5点です。促しの頻度が10回中2回未満(90%以上自力)であれば5点と判定されます。

【試験対策ポイント】

FIMの採点段階は必ず暗記します(全18項目、各1〜7点、最低18点・最高126点)。

点数レベル内容
7点完全自立補助具・時間の延長なし、安全に自立
6点修正自立補助具使用・時間がかかる・安全性の配慮が必要
5点監視・準備身体接触なし。見守り・声かけ・準備・指示
4点最小介助患者が75%以上を自分で行う
3点中等度介助患者が50%以上75%未満を自分で行う
2点最大介助患者が25%以上50%未満を自分で行う
1点全介助患者が25%未満しか行わない

5点と6点の分かれ目は「介助者がその場にいる必要があるか」、5点と4点の分かれ目は「身体に触れるか」です。運動項目13・認知項目5、歩行・車椅子の50m基準(歩行17m未満の移動は1点)も頻出です。

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ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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