第49回 理学療法士国家試験 午前 第62問
生理学第49回午前
第49回 理学療法士国家試験 午前 第62問(生理学)の正答は 5 です。頸動脈洞反射(圧受容器反射)は、血圧上昇によって頸動脈洞の壁が伸展されると、舌咽神経(Hering神経)を求心路として延髄の孤束核に伝わり、副交感神経(迷走神経)を遠心路として心拍数を低下させ、血圧を下げる反射です。
問題
頸動脈洞反射で正しいのはどれか。
- 1. 頻脈になる。
- 2. 血圧が上昇する。
- 3. 化学的刺激によって生じる。
- 4. 求心路は舌下神経を介する。
- 5. 遠心路は迷走神経を介する。 ✓
正答:5番
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解説
■ 正答:5番 — 遠心路は迷走神経を介する。
頸動脈洞反射(圧受容器反射)は、血圧上昇によって頸動脈洞の壁が伸展されると、舌咽神経(Hering神経)を求心路として延髄の孤束核に伝わり、副交感神経(迷走神経)を遠心路として心拍数を低下させ、血圧を下げる反射です。
【各選択肢の解説】
1. 頻脈になる。
❌ 誤り。迷走神経の緊張が高まるため徐脈になります。頸動脈洞のマッサージは発作性上室頻拍の停止手技としても用いられます。
❌ 誤り。迷走神経の緊張が高まるため徐脈になります。頸動脈洞のマッサージは発作性上室頻拍の停止手技としても用いられます。
2. 血圧が上昇する。
❌ 誤り。交感神経抑制+副交感神経亢進により心拍出量と末梢血管抵抗が下がり、血圧は低下します。
❌ 誤り。交感神経抑制+副交感神経亢進により心拍出量と末梢血管抵抗が下がり、血圧は低下します。
3. 化学的刺激によって生じる。
❌ 誤り。頸動脈洞は血管壁の伸展を感知する圧(機械)受容器です。PaO2低下などの化学的刺激を受けるのは、すぐ近くにある別の器官である頸動脈小体(化学受容器)です。
❌ 誤り。頸動脈洞は血管壁の伸展を感知する圧(機械)受容器です。PaO2低下などの化学的刺激を受けるのは、すぐ近くにある別の器官である頸動脈小体(化学受容器)です。
4. 求心路は舌下神経を介する。
❌ 誤り。求心路は舌咽神経(Ⅸ)です。舌下神経(Ⅻ)は舌筋を支配する運動神経で、この反射には関与しません。
❌ 誤り。求心路は舌咽神経(Ⅸ)です。舌下神経(Ⅻ)は舌筋を支配する運動神経で、この反射には関与しません。
5. 遠心路は迷走神経を介する。
✅ 正しい。迷走神経(Ⅹ)を介して洞房結節に抑制性の出力が届き、徐脈・血圧低下が起こります。
✅ 正しい。迷走神経(Ⅹ)を介して洞房結節に抑制性の出力が届き、徐脈・血圧低下が起こります。
【試験対策ポイント】
頸部の受容器は「洞=圧・小体=化学」で区別します。
- 頸動脈洞(圧受容器):血圧上昇を感知 → 求心路は舌咽神経 → 徐脈・血圧低下
- 頸動脈小体(化学受容器):PaO2低下・PaCO2上昇・pH低下を感知 → 求心路も舌咽神経 → 換気亢進
- 大動脈弓の圧受容器・大動脈小体:求心路は迷走神経
- 高齢者や頸動脈硬化例では頸動脈洞過敏症候群により、頸部圧迫(きつい襟・ひげ剃り・頸部回旋)で失神することがあり、リハ場面での注意点になる
- Valsalva手技・眼球圧迫(Aschner反射)も迷走神経を介した徐脈をもたらす
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