第49回 理学療法士国家試験 午前 第66問
生理学第49回午前
第49回 理学療法士国家試験 午前 第66問(生理学)の正答は 1・2 です。B細胞は抗原刺激を受けると形質細胞へ分化して抗体(免疫グロブリン)を産生し、液性免疫の中心を担います。
問題
ヒトの免疫機構で正しいのはどれか。
- 1. B細胞は抗体を産生する。 ✓
- 2. 好中球はサイトカインを産生する。 ✓
- 3. キラーT細胞は他の免疫細胞を破壊する。
- 4. ヘルパーT細胞は免疫反応の抑制に働く。
- 5. 副腎皮質ホルモンは免疫機能を亢進させる。
正答:1・2番
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解説
■ 正答:1・2番 — B細胞は抗体を産生する、好中球はサイトカインを産生する
B細胞は抗原刺激を受けると形質細胞へ分化して抗体(免疫グロブリン)を産生し、液性免疫の中心を担います。また好中球は単に貪食するだけでなく、IL-8やTNF-αなどのサイトカインを産生して炎症反応を増幅します。
【各選択肢の解説】
1. B細胞は抗体を産生する。
✅ 正しい。B細胞(Bリンパ球)は形質細胞に分化してIgG・IgM・IgAなどの抗体を産生します。一部は記憶B細胞として残り、二次応答を速く強くします。
✅ 正しい。B細胞(Bリンパ球)は形質細胞に分化してIgG・IgM・IgAなどの抗体を産生します。一部は記憶B細胞として残り、二次応答を速く強くします。
2. 好中球はサイトカインを産生する。
✅ 正しい。好中球は貪食・活性酸素による殺菌に加え、IL-8・TNF-αなどの炎症性サイトカインを放出して他の免疫細胞を動員します。
✅ 正しい。好中球は貪食・活性酸素による殺菌に加え、IL-8・TNF-αなどの炎症性サイトカインを放出して他の免疫細胞を動員します。
3. キラーT細胞は他の免疫細胞を破壊する。
❌ 誤り。キラーT細胞(細胞傷害性T細胞、CD8陽性)が攻撃するのはウイルス感染細胞や腫瘍細胞であり、他の免疫細胞ではありません。
❌ 誤り。キラーT細胞(細胞傷害性T細胞、CD8陽性)が攻撃するのはウイルス感染細胞や腫瘍細胞であり、他の免疫細胞ではありません。
4. ヘルパーT細胞は免疫反応の抑制に働く。
❌ 誤り。ヘルパーT細胞(CD4陽性)はサイトカインを介してB細胞やキラーT細胞を活性化する促進役です。抑制に働くのは制御性T細胞(Treg)です。
❌ 誤り。ヘルパーT細胞(CD4陽性)はサイトカインを介してB細胞やキラーT細胞を活性化する促進役です。抑制に働くのは制御性T細胞(Treg)です。
5. 副腎皮質ホルモンは免疫機能を亢進させる。
❌ 誤り。糖質コルチコイド(副腎皮質ホルモン)は強力な免疫抑制・抗炎症作用をもち、実際に自己免疫疾患や臓器移植の治療薬として使われます。
❌ 誤り。糖質コルチコイド(副腎皮質ホルモン)は強力な免疫抑制・抗炎症作用をもち、実際に自己免疫疾患や臓器移植の治療薬として使われます。
【試験対策ポイント】
免疫は「自然免疫と獲得免疫」「液性と細胞性」で整理します。
- 自然免疫:好中球・マクロファージ・NK細胞・樹状細胞。非特異的で即座に働く
- 獲得免疫:液性免疫=B細胞・抗体/細胞性免疫=T細胞。特異的で記憶がある
- CD4=ヘルパーT細胞(司令塔、HIVの標的)/CD8=キラーT細胞(感染細胞を破壊)
- 抗体のクラス:IgG(最多・胎盤通過)、IgM(初期・最大分子)、IgA(分泌液・母乳)、IgE(Ⅰ型アレルギー)、IgD
- ステロイドは免疫抑制。長期投与でステロイド筋症(近位筋優位の筋力低下)・骨粗鬆症・易感染性が生じ、リハでは転倒と感染に注意する
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