PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第49回 理学療法士国家試験 午前 第68問

生理学第49回午前

第49回 理学療法士国家試験 午前 第68問(生理学)の正答は 3・4 です。下垂体後葉(神経下垂体)は視床下部の視索上核・室傍核でつくられたホルモンが神経軸索を通って運ばれ、貯蔵・放出される場所です。

問題
下垂体後葉から分泌されるホルモンはどれか。2つ選べ。
  1. 1. グレリン
  2. 2. エストロゲン
  3. 3. オキシトシン
  4. 4. バソプレシン
  5. 5. アルドステロン

正答:3・4番

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解説
■ 正答:3・4番 — オキシトシン、バソプレシン

下垂体後葉(神経下垂体)は視床下部の視索上核・室傍核でつくられたホルモンが神経軸索を通って運ばれ、貯蔵・放出される場所です。ここから分泌されるのはオキシトシンとバソプレシン(抗利尿ホルモン、ADH)の2つだけです。


【各選択肢の解説】

1. グレリン
❌ 誤り。グレリンは主にから分泌され、成長ホルモン分泌促進と摂食亢進に働くホルモンです。
2. エストロゲン
❌ 誤り。エストロゲンは卵巣(卵胞)から分泌されるステロイドホルモンです。閉経後の低下は骨粗鬆症の主要因になります。
3. オキシトシン
✅ 正しい。下垂体後葉から分泌され、子宮平滑筋の収縮(分娩促進)と乳腺筋上皮の収縮(射乳)に働きます。
4. バソプレシン
✅ 正しい。下垂体後葉から分泌され、集合管での水再吸収を促進して尿量を減らします。不足すると尿崩症となり多尿・多飲を生じます。
5. アルドステロン
❌ 誤り。アルドステロンは副腎皮質(球状層)から分泌される鉱質コルチコイドで、Na+再吸収とK+排泄を促します。

【試験対策ポイント】

下垂体は前葉と後葉で分泌ホルモンがまったく異なります。

部位分泌されるホルモン
下垂体前葉(腺性)成長ホルモン、プロラクチン、ACTH、TSH、LH、FSH
下垂体後葉(神経性)オキシトシン、バソプレシン(ADH)の2つのみ
  • 後葉ホルモンは視床下部(視索上核・室傍核)で産生され、後葉は貯蔵・放出の場にすぎない点が頻出
  • ADH過剰=SIADH(低ナトリウム血症)/ADH不足=尿崩症(低張多尿)
  • 副腎皮質は外側から球状層=アルドステロン、束状層=コルチゾール、網状層=アンドロゲン(「球束網・ミネコルアンド」で覚える)
  • 消化管ホルモン:グレリン(胃・摂食亢進)↔ レプチン(脂肪細胞・摂食抑制)はセットで問われる
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