PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第49回 理学療法士国家試験 午前 第70問

運動学第49回午前

第49回 理学療法士国家試験 午前 第70問(運動学)の正答は 4 です。肩甲上腕関節の外旋筋は棘下筋・小円筋(+補助的に三角筋後部線維)です。

問題
肩甲上腕関節の外旋筋はどれか。
  1. 1. 大胸筋
  2. 2. 肩甲下筋
  3. 3. 大円筋
  4. 4. 小円筋
  5. 5. 広背筋

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — 小円筋

肩甲上腕関節の外旋筋は棘下筋・小円筋(+補助的に三角筋後部線維)です。選択肢の中で外旋に働くのは小円筋のみで、残りはいずれも内旋作用をもつ筋です。


【各選択肢の解説】

1. 大胸筋
❌ 誤り。上腕骨大結節稜に停止し、肩関節の内転・内旋・水平内転(屈曲)に働きます。
2. 肩甲下筋
❌ 誤り。肩甲骨前面(肋骨面)から起こり小結節に停止する腱板の1つで、唯一の内旋筋です。
3. 大円筋
❌ 誤り。小結節稜に停止し、広背筋と同じく内転・内旋・伸展に働きます(「広背筋の助筋」と呼ばれます)。
4. 小円筋
✅ 正しい。肩甲骨外側縁から起こり大結節下部に停止する腱板の1つで、外旋に働きます。腱板のうち唯一腋窩神経支配である点も特徴です。
5. 広背筋
❌ 誤り。小結節稜に停止し、内転・内旋・伸展に働きます。

【試験対策ポイント】

回旋筋腱板(ローテーターカフ)は停止部と作用・神経支配をセットで覚えます。

停止主な作用神経支配
棘上筋大結節上部外転(初期)肩甲上神経
棘下筋大結節中部外旋肩甲上神経
小円筋大結節下部外旋腋窩神経
肩甲下筋小結節内旋肩甲下神経
  • 大結節に停止する3筋(棘上・棘下・小円)は外転/外旋、小結節に停止する肩甲下筋のみ内旋と覚える
  • 内旋筋:肩甲下筋・大胸筋・広背筋・大円筋・三角筋前部
  • 腱板断裂は棘上筋腱が最多で、painful arc(外転60〜120°の疼痛)やdrop arm signが陽性になる
  • 外旋筋力の低下は結髪・洗髪動作の障害に直結する
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