第49回 理学療法士国家試験 午前 第75問
内科学・臨床医学第49回午前
第49回 理学療法士国家試験 午前 第75問(内科学・臨床医学)の正答は 2 です。心筋梗塞の合併症には、不整脈(心室頻拍・心室細動)、心不全・心原性ショック、乳頭筋断裂による僧帽弁逆流、心室中隔穿孔・心破裂などの機械的合併症、心膜炎、心室瘤、そして肩手症候群があります。
問題
心筋梗塞の合併症として誤っているのはどれか。
- 1. 心室頻拍
- 2. 下肢静脈瘤 ✓
- 3. 肩手症候群
- 4. 僧帽弁逆流
- 5. 心室中隔穿孔
正答:2番
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解説
■ 正答:2番 — 下肢静脈瘤
心筋梗塞の合併症には、不整脈(心室頻拍・心室細動)、心不全・心原性ショック、乳頭筋断裂による僧帽弁逆流、心室中隔穿孔・心破裂などの機械的合併症、心膜炎、心室瘤、そして肩手症候群があります。下肢静脈瘤は下肢静脈の弁不全による静脈疾患で、心筋梗塞とは関連しません。
【各選択肢の解説】
1. 心室頻拍
✅ 正しい。急性期に最も多い合併症が不整脈で、心室頻拍・心室細動は突然死の原因となるため、心臓リハでは心電図モニタリングが必須です。
✅ 正しい。急性期に最も多い合併症が不整脈で、心室頻拍・心室細動は突然死の原因となるため、心臓リハでは心電図モニタリングが必須です。
2. 下肢静脈瘤
❌ 誤り。下肢静脈瘤は静脈弁不全や長時間の立位などで生じる静脈系の疾患であり、心筋梗塞の合併症ではありません。したがってこれが正答です。
❌ 誤り。下肢静脈瘤は静脈弁不全や長時間の立位などで生じる静脈系の疾患であり、心筋梗塞の合併症ではありません。したがってこれが正答です。
3. 肩手症候群
✅ 正しい。心筋梗塞後に左肩から手にかけて疼痛・腫脹・可動域制限を生じることがあり、複合性局所疼痛症候群(CRPS typeⅠ)の一型として知られています。
✅ 正しい。心筋梗塞後に左肩から手にかけて疼痛・腫脹・可動域制限を生じることがあり、複合性局所疼痛症候群(CRPS typeⅠ)の一型として知られています。
4. 僧帽弁逆流
✅ 正しい。後乳頭筋の虚血・断裂により僧帽弁閉鎖不全を生じ、急性心不全・肺水腫の原因になります。
✅ 正しい。後乳頭筋の虚血・断裂により僧帽弁閉鎖不全を生じ、急性心不全・肺水腫の原因になります。
5. 心室中隔穿孔
✅ 正しい。梗塞部位が壊死して中隔に穴があく機械的合併症で、発症から数日以内に多く、急激な血行動態の悪化をきたします。
✅ 正しい。梗塞部位が壊死して中隔に穴があく機械的合併症で、発症から数日以内に多く、急激な血行動態の悪化をきたします。
【試験対策ポイント】
心筋梗塞の合併症は「時期」で整理すると覚えやすくなります。
- 超急性期〜急性期(〜48時間):不整脈(心室細動・心室頻拍・房室ブロック)、心原性ショック、急性心不全
- 亜急性期(数日〜2週):心破裂・心室中隔穿孔・乳頭筋断裂(僧帽弁逆流)などの機械的合併症
- 慢性期:心室瘤、心内血栓・塞栓、Dressler症候群(心膜炎)、肩手症候群
- 心臓リハの中止基準:安静時心拍120/分以上、危険な不整脈の出現、収縮期血圧が20mmHg以上低下、Borg指数14以上、胸痛・強い息切れ
- 運動強度の目安はBorg 11〜13(楽である〜ややきつい)、Karvonen法では係数k=0.4〜0.6を用いる
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