PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第49回 理学療法士国家試験 午前 第77問

神経内科学第49回午前

第49回 理学療法士国家試験 午前 第77問(神経内科学)の正答は 4 です。小脳橋角部(橋・延髄と小脳がなす角の部分)に発生する腫瘍の約75〜80%が聴神経腫瘍(前庭神経鞘腫)で最多です。

問題
小脳橋角部腫瘍で最も多いのはどれか。
  1. 1. 髄膜腫
  2. 2. 下垂体腺腫
  3. 3. 視神経膠腫
  4. 4. 聴神経腫瘍
  5. 5. 頭蓋咽頭腫

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — 聴神経腫瘍

小脳橋角部(橋・延髄と小脳がなす角の部分)に発生する腫瘍の約75〜80%が聴神経腫瘍(前庭神経鞘腫)で最多です。第Ⅷ脳神経の前庭神経から発生し、難聴・耳鳴・めまいで発症し、進行すると顔面神経(Ⅶ)・三叉神経(Ⅴ)の症状や小脳失調を伴います。


【各選択肢の解説】

1. 髄膜腫
❌ 誤り。小脳橋角部にも発生し2番目に多い(約10%)ものの最多ではありません。頭蓋内腫瘍全体では髄膜腫は多いですが、部位を限定した設問である点に注意します。
2. 下垂体腺腫
❌ 誤り。トルコ鞍部(下垂体窩)に発生し、視交叉の圧迫による両耳側半盲やホルモン異常をきたします。
3. 視神経膠腫
❌ 誤り。視神経・視交叉に発生する小児のグリオーマで、神経線維腫症Ⅰ型に合併しやすい腫瘍です。
4. 聴神経腫瘍
✅ 正しい。小脳橋角部腫瘍の最多で、両側性のものは神経線維腫症Ⅱ型を疑います。
5. 頭蓋咽頭腫
❌ 誤り。鞍上部に発生し、小児期に多く石灰化を伴い、視野障害・低身長・尿崩症をきたします。

【試験対策ポイント】

腫瘍は「好発部位」とセットで暗記する。

腫瘍好発部位特徴的症状
聴神経腫瘍小脳橋角部難聴・耳鳴・めまい
髄膜腫傍矢状洞・大脳鎌・蝶形骨縁良性・女性に多い
下垂体腺腫トルコ鞍部両耳側半盲・内分泌異常
頭蓋咽頭腫鞍上部小児・石灰化・視野障害
膠芽腫大脳半球白質予後不良・急速進行

聴神経腫瘍のPTでの注意点=手術後に顔面神経麻痺と平衡機能障害が残りやすいため、前庭代償を促す平衡訓練を行う。

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