PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第49回 理学療法士国家試験 午前 第86問

内科学・臨床医学第49回午前

第49回 理学療法士国家試験 午前 第86問(内科学・臨床医学)の正答は 3 です。強直性脊椎炎は男性が女性の約3倍と男性に多い脊椎関節炎で、10〜30代に発症します。

問題
男性に多い疾患はどれか。
  1. 1. 全身性エリテマトーデス
  2. 2. Sjögren症候群
  3. 3. 強直性脊椎炎
  4. 4. 線維筋痛症
  5. 5. 強皮症

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 強直性脊椎炎

強直性脊椎炎は男性が女性の約3倍と男性に多い脊椎関節炎で、10〜30代に発症します。HLA-B27陽性率が高く、仙腸関節炎から脊椎の靱帯骨化が上行し、進行すると竹様脊柱(bamboo spine)を呈します。


【各選択肢の解説】

1. 全身性エリテマトーデス
❌ 誤り。女性に約9倍多い代表的な膠原病で、20〜40代の妊娠可能年齢に好発します。蝶形紅斑・光線過敏・抗核抗体陽性が特徴です。
2. Sjögren症候群
❌ 誤り。女性に圧倒的に多く(約14倍)、中年女性に好発します。乾燥性角結膜炎と口腔乾燥が主症状です。
3. 強直性脊椎炎
✅ 正しい。男性優位の疾患です。
4. 線維筋痛症
❌ 誤り。女性に多く(約8割が女性)、中年女性に好発します。全身の広範な慢性疼痛と圧痛点が特徴です。
5. 強皮症
❌ 誤り。女性に3〜4倍多い疾患です。皮膚硬化、Raynaud現象、間質性肺疾患を伴います。

【試験対策ポイント】

  • 膠原病・リウマチ性疾患は大半が女性に多い(SLE・関節リウマチ・Sjögren・強皮症・線維筋痛症)。その中で男性に多い例外=強直性脊椎炎・痛風・Behçet病(重症例)・結節性多発動脈炎を覚えると解きやすい
  • 強直性脊椎炎の理学療法:脊柱の可動性維持と良肢位保持が最重要。円背位で強直すると視線が下がりADLが大きく障害されるため、伸展方向の運動・深呼吸(胸郭可動性)・腹臥位での安静を指導する
  • 朝のこわばりと腰背部痛が運動で軽快し安静で悪化する(炎症性腰痛)点が、変形性脊椎症との鑑別ポイント
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