PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第49回 理学療法士国家試験 午前 第87問

整形外科学第49回午前

第49回 理学療法士国家試験 午前 第87問(整形外科学)の正答は 3 です。足関節捻挫の約85%は内反(内がえし)強制で起こり、外側靱帯のうち最も前方かつ脆弱な前距腓靱帯が最初に損傷されます。

問題
足関節靱帯損傷で最も頻度が高いのはどれか。
  1. 1. 三角靱帯
  2. 2. 踵腓靱帯
  3. 3. 前距腓靱帯
  4. 4. 後距腓靱帯
  5. 5. 前脛腓靱帯

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 前距腓靱帯

足関節捻挫の約85%は内反(内がえし)強制で起こり、外側靱帯のうち最も前方かつ脆弱な前距腓靱帯が最初に損傷されます。足関節底屈位で内反が加わると前距腓靱帯の緊張が最も高まるため、この肢位での受傷が典型的です。


【各選択肢の解説】

1. 三角靱帯
❌ 誤り。内側(内果)の強靱な靱帯で、外反強制で損傷します。強度が高く単独損傷はまれで、腓骨骨折を伴うことが多い靱帯です。
2. 踵腓靱帯
❌ 誤り。外側靱帯の一つで、前距腓靱帯に次いで2番目に損傷されやすい靱帯です。より強い内反外力で前距腓靱帯に続いて断裂します。
3. 前距腓靱帯
✅ 正しい。足関節靱帯損傷で最多です。前方引き出しテストで不安定性を評価します。
4. 後距腓靱帯
❌ 誤り。外側靱帯のなかで最も強靱で、単独損傷はまれです。
5. 前脛腓靱帯
❌ 誤り。脛骨と腓骨をつなぐ遠位脛腓靱帯結合の一部で、外旋・背屈強制による高位捻挫(high ankle sprain)で損傷します。頻度は低い損傷です。

【試験対策ポイント】

  • 損傷されやすい順は前距腓靱帯 > 踵腓靱帯 > 後距腓靱帯。「前から順に切れる」と覚える
  • 受傷肢位=足関節底屈+内がえし。この肢位を再現させる動作(階段の踏み外し、着地)が問題文のヒントになる
  • 評価:前方引き出しテスト(前距腓靱帯)・内反ストレステスト(踵腓靱帯)。Ottawa ankle rulesは骨折除外のための臨床基準
  • 急性期はRICE(安静・冷却・圧迫・挙上)。その後は腓骨筋群の筋力強化とバランス訓練(片脚立位・不安定板)による固有受容感覚の再教育が再発予防の要
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