第49回 理学療法士国家試験 午前 第88問
整形外科学第49回午前
第49回 理学療法士国家試験 午前 第88問(整形外科学)の正答は 2 です。血友病は第Ⅷ因子(血友病A)または第Ⅸ因子(血友病B)の欠乏による伴性劣性遺伝の凝固異常症で、軽微な外力でも関節内出血(関節血症)を繰り返します。
問題
膝関節血腫を生じやすいのはどれか。
- 1. 偽痛風
- 2. 血友病 ✓
- 3. 滑膜ヒダ障害
- 4. ジャンパー膝
- 5. 変形性膝関節症
正答:2番
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解説
■ 正答:2番 — 血友病
血友病は第Ⅷ因子(血友病A)または第Ⅸ因子(血友病B)の欠乏による伴性劣性遺伝の凝固異常症で、軽微な外力でも関節内出血(関節血症)を繰り返します。好発部位は膝関節が最多で、反復により血友病性関節症をきたします。
【各選択肢の解説】
1. 偽痛風
❌ 誤り。ピロリン酸カルシウム結晶の沈着による急性関節炎で、関節液は混濁した炎症性であり血性ではありません。膝に好発しX線で半月板の石灰化がみられます。
❌ 誤り。ピロリン酸カルシウム結晶の沈着による急性関節炎で、関節液は混濁した炎症性であり血性ではありません。膝に好発しX線で半月板の石灰化がみられます。
2. 血友病
✅ 正しい。膝関節内の反復出血が特徴で、関節穿刺で血性関節液が得られます。
✅ 正しい。膝関節内の反復出血が特徴で、関節穿刺で血性関節液が得られます。
3. 滑膜ヒダ障害
❌ 誤り。いわゆるタナ障害で、膝蓋内側の滑膜ヒダが大腿骨顆部に挟まれて生じる機械的な刺激症状です。関節血腫は生じません。
❌ 誤り。いわゆるタナ障害で、膝蓋内側の滑膜ヒダが大腿骨顆部に挟まれて生じる機械的な刺激症状です。関節血腫は生じません。
4. ジャンパー膝
❌ 誤り。膝蓋腱(膝蓋靱帯)の使い過ぎによる腱付着部症で、関節外の病変であり関節内出血はきたしません。
❌ 誤り。膝蓋腱(膝蓋靱帯)の使い過ぎによる腱付着部症で、関節外の病変であり関節内出血はきたしません。
5. 変形性膝関節症
❌ 誤り。関節液の貯留(関節水腫)はよくみられますが、性状は淡黄色透明の非炎症性で血腫ではありません。
❌ 誤り。関節液の貯留(関節水腫)はよくみられますが、性状は淡黄色透明の非炎症性で血腫ではありません。
【試験対策ポイント】
- 膝関節血腫をみたらまず考えるもの:外傷では前十字靱帯損傷(受傷直後の血腫の約7割)・半月板の辺縁断裂・膝蓋骨脱臼・骨軟骨骨折。非外傷では血友病・抗凝固薬の過量投与
- 血友病の理学療法:出血急性期はRICEと安静(他動運動も禁止)。出血が収まってから可動域運動と等尺性運動を開始し、筋力を保って関節を守るのが原則。関節に衝撃の加わる運動(接触競技・跳躍)は避ける
- 血友病性関節症では膝屈曲拘縮が生じやすいため、伸展可動域の維持が重要
- 「関節水腫(透明)」と「関節血腫(血性)」は別物。用語を混同しないこと
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