PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第49回 理学療法士国家試験 午後 第19問

理学療法評価学第49回午後

第49回 理学療法士国家試験 午後 第19問(理学療法評価学)の正答は 4 です。Lownの重症度分類グレード3は多源性(多形性)心室期外収縮、すなわち形の異なる心室期外収縮が混在する状態を指します。

問題
運動中に得られたモニター心電図(別冊No.4 ①〜⑤)を別に示す。多源性の心室期外収縮(Lownの重症度分類グレード3)はどれか。
第49回午後第19問 図
  1. 1. ①
  2. 2. ②
  3. 3. ③
  4. 4. ④
  5. 5. ⑤

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — ④

Lownの重症度分類グレード3は多源性(多形性)心室期外収縮、すなわち形の異なる心室期外収縮が混在する状態を指します。④の記録では、前半に「高いR波と深いS波をもつ幅広い期外収縮」が、後半にはそれとは全く形の違う下向き主体の期外収縮が出現しており、2種類以上の形態が混じっています。これが多源性心室期外収縮です。


【各選択肢の解説】

1.
❌ 誤り。幅広い異常なQRSが連続して頻拍を形成しており、心室頻拍(3連発以上)=グレード4Bに相当する。
2.
❌ 誤り。正常な波形の間に幅広い期外収縮が散発しているが、いずれも同じ形をしており単源性(グレード1〜2)
3.
❌ 誤り。同じ形の心室期外収縮が2つ続けて出現しており、2連発(couplet)=グレード4A
4.
✅ 正しい。形態の異なる心室期外収縮が混在しており、多源性=グレード3。
5.
❌ 誤り。期外収縮が単発で1個出現し、その後に休止期がみられるだけで、散発性のグレード1相当。

【試験対策ポイント】

Lown分類は数字と内容をそのまま覚えます。

グレード内容
0心室期外収縮なし
1散発性(30個/時未満)・単源性
2多発性(30個/時以上)・単源性
3多源性(多形性)
4A2連発(couplet)
4B3連発以上(心室頻拍)
5R on T(先行するT波の上に出現)

グレード3以上は危険な不整脈とされ、運動療法は中止して医師に報告します。心室期外収縮の心電図上の特徴は、(1)先行するP波がない、(2)QRS幅が広い(0.12秒以上)、(3)T波がQRSと反対方向、(4)代償性休止期を伴う、の4点です。これに加えて、アンダーソン・土肥の運動中止基準(安静時脈拍120/分以上、拡張期血圧120mmHg以上、収縮期血圧200mmHg以上、心房細動で140/分以上など)も繰り返し出題されます。

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