PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第49回 理学療法士国家試験 午後 第22問

理学療法評価学第49回午後

第49回 理学療法士国家試験 午後 第22問(理学療法評価学)の正答は 1・3 です。垂直線を基本軸に用いるのは、基準にできる骨がない、あるいは体の傾きの影響を除きたい運動です。

問題
関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で垂直線を基準に用いるのはどれか。2つ選べ。
  1. 1. 肩屈曲
  2. 2. 肘屈曲
  3. 3. 股内旋
  4. 4. 膝屈曲
  5. 5. 頸部側屈

正答:1・3番

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解説
■ 正答:1・3番 — 肩屈曲/股内旋

垂直線を基本軸に用いるのは、基準にできる骨がない、あるいは体の傾きの影響を除きたい運動です。肩屈曲・伸展は「肩峰を通る床への垂直線」股内旋・外旋は「膝蓋骨より下ろした垂直線」を基本軸とします。


【各選択肢の解説】

1. 肩屈曲
✅ 正しい。基本軸=肩峰を通る床への垂直線、移動軸=上腕骨。前腕は中間位とし、体幹が動かないよう固定して測る。
2. 肘屈曲
❌ 誤り。基本軸は上腕骨、移動軸は橈骨。骨そのものを基準にする。
3. 股内旋
✅ 正しい。基本軸=膝蓋骨より下ろした垂直線、移動軸=下腿中央線(膝蓋骨中心より足関節内外果中央を結ぶ線)。背臥位で股関節・膝関節を90度屈曲した肢位で測る。
4. 膝屈曲
❌ 誤り。基本軸は大腿骨、移動軸は腓骨(腓骨頭と外果を結ぶ線)。
5. 頸部側屈
❌ 誤り。基本軸は第7頸椎棘突起と第1仙椎の棘突起を結ぶ線、移動軸は頭頂と第7頸椎棘突起を結ぶ線。体幹の運動は棘突起を基準にする。

【試験対策ポイント】

基本軸に垂直線を使う代表例をまとめて覚えます。

  • 肩屈曲・伸展/肩外転・内転 … 肩峰を通るへの垂直線
  • 肩水平屈曲・水平伸展 … 肩峰を通る矢状面への垂直線
  • 肩内旋・外旋 … 肘を通る前額面への垂直線
  • 前腕回内・回外への垂直線
  • 股内旋・外旋膝蓋骨より下ろした垂直線
一方、肘・膝・頸部・体幹は骨そのもの、または棘突起を結ぶ線が基本軸です。「垂直線」と一口に言っても、床に対してか、矢状面に対してか、前額面に対してかで別物なので、必ずセットで覚えます。股関節の内旋・外旋は背臥位で股・膝ともに90度屈曲する肢位が原則で、腹臥位で膝90度屈曲位で行う方法もあることを覚えておきます。

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