第49回 理学療法士国家試験 午後 第23問
理学療法評価学第49回午後
第49回 理学療法士国家試験 午後 第23問(理学療法評価学)の正答は 1・4 です。Danielsらの徒手筋力テストで段階4・5を判定するときは、原則として動かしている関節のすぐ遠位にある分節の遠位端に抵抗を加えます。
問題
Danielsらの徒手筋力テストにおける段階4の検査で、検査する運動と抵抗を加える部位の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1. 股関節伸展 ―― 下腿遠位部後面 ✓
- 2. 股関節屈曲 ―― 大腿近位部前面
- 3. 股関節屈曲位からの外転 ―― 下腿遠位部外側面
- 4. 股関節内転 ―― 大腿遠位部内側面 ✓
- 5. 股関節外旋 ―― 下腿遠位部外側面
正答:1・4番
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解説
■ 正答:1・4番 — 股関節伸展―下腿遠位部後面/股関節内転―大腿遠位部内側面
Danielsらの徒手筋力テストで段階4・5を判定するときは、原則として動かしている関節のすぐ遠位にある分節の遠位端に抵抗を加えます。股関節伸展では膝伸展位で下腿遠位部後面に、股関節内転では大腿遠位部内側面に抵抗を加えるのが正しい組合せです。
【各選択肢の解説】
1. 股関節伸展 ―― 下腿遠位部後面
✅ 正しい。腹臥位・膝伸展位で行い、足関節のすぐ上(下腿遠位部後面)を床方向へ押す。大殿筋とハムストリングスをまとめて評価する肢位。
✅ 正しい。腹臥位・膝伸展位で行い、足関節のすぐ上(下腿遠位部後面)を床方向へ押す。大殿筋とハムストリングスをまとめて評価する肢位。
2. 股関節屈曲 ―― 大腿近位部前面
❌ 誤り。端座位で大腿遠位部前面(膝の直上)に下方への抵抗を加える。近位部ではてこが短く、正確な判定ができない。
❌ 誤り。端座位で大腿遠位部前面(膝の直上)に下方への抵抗を加える。近位部ではてこが短く、正確な判定ができない。
3. 股関節屈曲位からの外転 ―― 下腿遠位部外側面
❌ 誤り。抵抗は大腿遠位部外側面に加える。下腿に抵抗を加えると膝関節に不要な外反ストレスがかかる。
❌ 誤り。抵抗は大腿遠位部外側面に加える。下腿に抵抗を加えると膝関節に不要な外反ストレスがかかる。
4. 股関節内転 ―― 大腿遠位部内側面
✅ 正しい。側臥位で下側の下肢を挙上させ、大腿遠位部内側面を下方(外転方向)へ押す。
✅ 正しい。側臥位で下側の下肢を挙上させ、大腿遠位部内側面を下方(外転方向)へ押す。
5. 股関節外旋 ―― 下腿遠位部外側面
❌ 誤り。端座位・膝90度屈曲位で行い、抵抗は下腿遠位部の内側面に内旋方向へ加える。外側面に加えるのは内旋のテストである。
❌ 誤り。端座位・膝90度屈曲位で行い、抵抗は下腿遠位部の内側面に内旋方向へ加える。外側面に加えるのは内旋のテストである。
【試験対策ポイント】
徒手筋力テストの共通原則は次の4つです。
1. 抵抗は運動方向と反対に、遠位部へ、徐々に加える(急に加えない・押し返させない)
2. てこを長くとるため、原則としてその関節の遠位分節の遠位端に加える
3. 代償運動を抑える(骨盤の回旋・体幹の側屈・反対側の下肢の押しつけなど)
4. 重力の影響で段階が分かれる(段階3以上は抗重力位、段階2は重力除去位)
股関節周囲筋の測定肢位もセットで覚えます。伸展=腹臥位、屈曲=端座位、外転・内転=側臥位(段階3以上)、内旋・外旋=端座位。段階2ではいずれも重力の影響を除いた肢位(屈曲・伸展は側臥位、外転・内転は背臥位)に変わる点も頻出です。
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