PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第49回 理学療法士国家試験 午後 第26問

理学療法評価学第49回午後

第49回 理学療法士国家試験 午後 第26問(理学療法評価学)の正答は 3 です。UPDRS(Unified Parkinson's Disease Rating Scale)のPartII「日常生活動作(ADL)」は、薬効が現れているon時と薬効が切れたoff時の両方について別々に点数をつける構成になっています。

問題
Parkinson病に対するUPDRSを用いた理学療法の評価の説明で正しいのはどれか。
  1. 1. 3段階の定性尺度で評価する。
  2. 2. 安静時振戦はoff時に評価する。
  3. 3. 着衣はon時とoff時に分けて評価する。
  4. 4. 歩行中のすくみはon時のみで評価する。
  5. 5. 得点が高いほど活動性が高いことを意味する。

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 着衣はon時とoff時に分けて評価する。

UPDRS(Unified Parkinson's Disease Rating Scale)のPartII「日常生活動作(ADL)」は、薬効が現れているon時と薬効が切れたoff時の両方について別々に点数をつける構成になっています。着衣はこのPartIIに含まれる項目なので、on時とoff時に分けて評価します。


【各選択肢の解説】

1. 3段階の定性尺度で評価する。
❌ 誤り。UPDRSは各項目を0〜4の5段階(0=正常〜4=最重度)で評価します。3段階ではありません。
2. 安静時振戦はoff時に評価する。
❌ 誤り。安静時振戦はPartIII「運動能力検査」の項目で、PartIIIはon/offに分けず診察時の状態を評価します。on時とoff時に分けるのはPartIIのADLです。
3. 着衣はon時とoff時に分けて評価する。
✅ 正しい。着衣はPartII(ADL)の項目であり、PartIIはon時・off時それぞれについて評価します。日内変動(wearing-off現象)を捉えるための構成です。
4. 歩行中のすくみはon時のみで評価する。
❌ 誤り。すくみ足(freezing)もPartII(ADL)の項目なので、on時とoff時の両方で評価します。すくみはむしろoff時に強く出るため、off時の評価が重要です。
5. 得点が高いほど活動性が高いことを意味する。
❌ 誤り。UPDRSは得点が高いほど重症を意味する障害尺度です。合計点が高いほど機能は低下しています。

【試験対策ポイント】

UPDRSの構成は丸暗記が有効。

パート内容on/offの区別
PartI精神機能・行動・気分なし
PartII日常生活動作(ADL)あり(on/off別々)
PartIII運動能力検査(振戦・固縮・無動・姿勢反射)なし
PartIV治療の合併症(ジスキネジア・症状変動)なし
  • 各項目0〜4点、点数が高いほど重症。
  • 「振戦・固縮・指タップ・椅子からの立ち上がり」はPartIII、「着衣・食事・書字・すくみ・転倒」はPartII。
  • 併用される重症度分類としてHoehn&Yahr分類(I〜V度)、ADL自立度としてSchwab&Englandの尺度(0〜100%)も一緒に押さえる。
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