第49回 理学療法士国家試験 午後 第48問
理学療法評価学第49回午後
第49回 理学療法士国家試験 午後 第48問(理学療法評価学)の正答は 2・5 です。Cross testは重心動揺計上で重心を前後左右へ随意的に最大移動させる検査で、軌跡長が長いほど安定性限界が広く(重心移動能力が高い)良好と判断します。
問題
値が大きい場合に機能が良好であると判断できるのはどれか。2つ選べ。
- 1. Trail making test(TMT)
- 2. Cross testによる軌跡長 ✓
- 3. 立ち上がり動作の所要時間
- 4. 静止立位時の身体動揺面積
- 5. Functional balance scale ✓
正答:2・5番
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解説
■ 正答:2・5番 — Cross testによる軌跡長/Functional balance scale
Cross testは重心動揺計上で重心を前後左右へ随意的に最大移動させる検査で、軌跡長が長いほど安定性限界が広く(重心移動能力が高い)良好と判断します。Functional balance scale(Berg Balance Scaleと同一の尺度)は56点満点の加点式で、得点が高いほどバランス機能が良好です。
【各選択肢の解説】
1. Trail making test(TMT)
❌ 誤り。数字や文字を順に線で結ぶまでの所要時間を測る検査で、時間が短いほど注意機能・遂行機能が良好です。値が大きい=機能が悪いことを意味します。
❌ 誤り。数字や文字を順に線で結ぶまでの所要時間を測る検査で、時間が短いほど注意機能・遂行機能が良好です。値が大きい=機能が悪いことを意味します。
2. Cross testによる軌跡長
✅ 正しい。随意的な重心移動能力(安定性限界)をみる検査で、前後左右に大きく重心を動かせるほど軌跡長は長くなり、バランス機能が良好と判断されます。
✅ 正しい。随意的な重心移動能力(安定性限界)をみる検査で、前後左右に大きく重心を動かせるほど軌跡長は長くなり、バランス機能が良好と判断されます。
3. 立ち上がり動作の所要時間
❌ 誤り。所要時間は短いほど良好です。同様にTimed Up and Go(TUG)や10m歩行時間も、短いほど機能が良好です。
❌ 誤り。所要時間は短いほど良好です。同様にTimed Up and Go(TUG)や10m歩行時間も、短いほど機能が良好です。
4. 静止立位時の身体動揺面積
❌ 誤り。静止立位を保つ課題では、動揺(外周面積・総軌跡長)が小さいほど姿勢制御が良好です。Cross testと逆方向である点が本問の要注意点です。
❌ 誤り。静止立位を保つ課題では、動揺(外周面積・総軌跡長)が小さいほど姿勢制御が良好です。Cross testと逆方向である点が本問の要注意点です。
5. Functional balance scale
✅ 正しい。14項目を各0〜4点で採点する56点満点の尺度で、点数が高いほどバランス機能が良好です。45点以下で転倒リスクが高いとされます。
✅ 正しい。14項目を各0〜4点で採点する56点満点の尺度で、点数が高いほどバランス機能が良好です。45点以下で転倒リスクが高いとされます。
【試験対策ポイント】
「値が大きい=良い/悪い」の向きを評価法ごとに整理する。
| 大きいほど良好 | 小さいほど良好 |
|---|---|
| Functional balance scale(Berg、56点満点) | TMT・TUG・10m歩行時間・立ち上がり時間 |
| FIM(126点)・Barthel Index(100点) | 静止立位の重心動揺(総軌跡長・外周面積) |
| Cross testの軌跡長(随意的重心移動) | MMTを除く障害尺度(UPDRS・JOAの痛みVASなど) |
| MMSE・HDS-R(30点満点) | 修正Ashworth尺度・Hoehn&Yahr分類 |
| ファンクショナルリーチ距離・片脚立位時間 | — |
- 同じ重心動揺計の検査でも課題が逆:静止立位=動揺が小さいほど良い、Cross test(随意的最大移動)=軌跡長が大きいほど良い。ここが本問の最大の落とし穴。
- 「時間を測る検査は短いほど良い」「点数をつける機能尺度は高いほど良い」「障害の重症度尺度は高いほど悪い」の3原則で大半が判別できる。
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