第49回 理学療法士国家試験 午後 第64問
生理学第49回午後
第49回 理学療法士国家試験 午後 第64問(生理学)の正答は 5 です。副交感神経(動眼神経に含まれるEdinger-Westphal核由来の線維)は毛様体神経節を経て瞳孔括約筋を収縮させ、縮瞳を生じる。
問題
自律神経について正しいのはどれか。
- 1. 交感神経刺激は膀胱を収縮させる。
- 2. 交感神経刺激は心筋の収縮力を低下させる。
- 3. 副交感神経刺激は消化管運動性を低下させる。
- 4. 副交感神経刺激は唾液分泌を抑制する。
- 5. 副交感神経刺激は縮瞳を引き起こす。 ✓
正答:5番
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解説
■ 正答:5番 — 副交感神経刺激は縮瞳を引き起こす。
副交感神経(動眼神経に含まれるEdinger-Westphal核由来の線維)は毛様体神経節を経て瞳孔括約筋を収縮させ、縮瞳を生じる。散瞳は交感神経(瞳孔散大筋)の作用である。
【各選択肢の解説】
1. 交感神経刺激は膀胱を収縮させる。
❌ 誤り。交感神経(下腹神経)は膀胱排尿筋を弛緩させ、内尿道括約筋を収縮させて蓄尿に働く。排尿は副交感神経(骨盤神経)が担う。
❌ 誤り。交感神経(下腹神経)は膀胱排尿筋を弛緩させ、内尿道括約筋を収縮させて蓄尿に働く。排尿は副交感神経(骨盤神経)が担う。
2. 交感神経刺激は心筋の収縮力を低下させる。
❌ 誤り。交感神経はβ1受容体を介して心拍数増加・収縮力増大・伝導速度の亢進をもたらす。
❌ 誤り。交感神経はβ1受容体を介して心拍数増加・収縮力増大・伝導速度の亢進をもたらす。
3. 副交感神経刺激は消化管運動性を低下させる。
❌ 誤り。副交感神経(迷走神経・骨盤神経)は消化管運動と消化液分泌を促進する。「休息と消化(rest and digest)」の働き。
❌ 誤り。副交感神経(迷走神経・骨盤神経)は消化管運動と消化液分泌を促進する。「休息と消化(rest and digest)」の働き。
4. 副交感神経刺激は唾液分泌を抑制する。
❌ 誤り。副交感神経は漿液性の唾液を大量に分泌させる。交感神経刺激では粘稠で少量の唾液となるため、緊張時に口が渇く。
❌ 誤り。副交感神経は漿液性の唾液を大量に分泌させる。交感神経刺激では粘稠で少量の唾液となるため、緊張時に口が渇く。
5. 副交感神経刺激は縮瞳を引き起こす。
✅ 正しい。瞳孔括約筋の収縮による縮瞳で、対光反射・近見反射の遠心路となる。Horner症候群(交感神経障害)では逆に縮瞳・眼瞼下垂・発汗低下を呈する。
✅ 正しい。瞳孔括約筋の収縮による縮瞳で、対光反射・近見反射の遠心路となる。Horner症候群(交感神経障害)では逆に縮瞳・眼瞼下垂・発汗低下を呈する。
【試験対策ポイント】
自律神経の作用は「交感=闘争か逃走/副交感=休息と消化」で整理し、例外だけ個別に覚える。
| 臓器 | 交感神経 | 副交感神経 |
|---|---|---|
| 瞳孔 | 散大(散瞳) | 収縮(縮瞳) |
| 心臓 | 心拍数・収縮力↑ | 心拍数↓ |
| 気管支 | 拡張 | 収縮 |
| 消化管運動 | 抑制 | 促進 |
| 膀胱排尿筋 | 弛緩(蓄尿) | 収縮(排尿) |
| 唾液腺 | 少量・粘稠 | 多量・漿液性 |
| 汗腺 | 分泌促進(コリン作動性) | 支配なし |
- 汗腺は交感神経支配なのに伝達物質がアセチルコリンという例外が頻出。
- 副交感神経を含む脳神経はIII・VII・IX・Xの4つ(動眼・顔面・舌咽・迷走)。
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