第49回 理学療法士国家試験 午後 第67問
生理学第49回午後
第49回 理学療法士国家試験 午後 第67問(生理学)の正答は 1 です。排便に関わる神経のうち、随意的に収縮させられる外肛門括約筋(横紋筋)を支配するのが体性神経である陰部神経(S2〜S4)である。
問題
排便に関与する体性神経はどれか。
- 1. 陰部神経 ✓
- 2. 下殿神経
- 3. 下腹神経
- 4. 骨盤神経
- 5. 上殿神経
正答:1番
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解説
■ 正答:1番 — 陰部神経
排便に関わる神経のうち、随意的に収縮させられる外肛門括約筋(横紋筋)を支配するのが体性神経である陰部神経(S2〜S4)である。他の選択肢は自律神経か、排便に無関係な運動神経である。
【各選択肢の解説】
1. 陰部神経
✅ 正しい。仙髄S2〜S4(Onuf核)から起こる体性運動神経で、外肛門括約筋・外尿道括約筋・骨盤底筋を支配し、便意を我慢する随意的な制御を担う。
✅ 正しい。仙髄S2〜S4(Onuf核)から起こる体性運動神経で、外肛門括約筋・外尿道括約筋・骨盤底筋を支配し、便意を我慢する随意的な制御を担う。
2. 下殿神経
❌ 誤り。下殿神経(L5〜S2)は大殿筋のみを支配する運動神経で、排便には関与しない。
❌ 誤り。下殿神経(L5〜S2)は大殿筋のみを支配する運動神経で、排便には関与しない。
3. 下腹神経
❌ 誤り。下腹神経は交感神経(Th11〜L2)で、内肛門括約筋を収縮させ直腸を弛緩させて蓄便に働く。自律神経であり体性神経ではない。
❌ 誤り。下腹神経は交感神経(Th11〜L2)で、内肛門括約筋を収縮させ直腸を弛緩させて蓄便に働く。自律神経であり体性神経ではない。
4. 骨盤神経
❌ 誤り。骨盤神経(骨盤内臓神経、S2〜S4)は副交感神経で、直腸壁の収縮と内肛門括約筋の弛緩を起こして排便を促す。これも自律神経。
❌ 誤り。骨盤神経(骨盤内臓神経、S2〜S4)は副交感神経で、直腸壁の収縮と内肛門括約筋の弛緩を起こして排便を促す。これも自律神経。
5. 上殿神経
❌ 誤り。上殿神経(L4〜S1)は中殿筋・小殿筋・大腿筋膜張筋を支配する運動神経。麻痺でTrendelenburg徴候が出る。
❌ 誤り。上殿神経(L4〜S1)は中殿筋・小殿筋・大腿筋膜張筋を支配する運動神経。麻痺でTrendelenburg徴候が出る。
【試験対策ポイント】
排便・排尿の神経支配は「体性か自律か」「蓄えるか出すか」で整理する。
| 神経 | 種類 | 作用 |
|---|---|---|
| 下腹神経(Th11〜L2) | 交感神経 | 蓄便・蓄尿(内括約筋収縮) |
| 骨盤神経(S2〜S4) | 副交感神経 | 排便・排尿(直腸/排尿筋収縮) |
| 陰部神経(S2〜S4) | 体性神経 | 外括約筋の随意制御 |
- 脊髄損傷では損傷レベルにより排便パターンが異なる。円錐上部(上位)損傷=反射性(自動性)排便で坐薬・摘便+反射誘発、円錐部・馬尾(下位)損傷=弛緩性排便で腹圧・摘便が中心となる。
- 仙髄S2〜S4は「S2・3・4 keeps the bowel and bladder off the floor」の語呂で覚えると忘れにくい。
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