PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第49回 理学療法士国家試験 午後 第68問

生理学第49回午後

第49回 理学療法士国家試験 午後 第68問(生理学)の正答は 5 です。副腎髄質から分泌されるアドレナリン・ノルアドレナリンは細胞の代謝を亢進させ、基礎代謝率を上昇させる。

問題
基礎代謝について正しいのはどれか。
  1. 1. 男性は女性より低い。
  2. 2. 過食によって低下する。
  3. 3. 老化に伴い上昇する。
  4. 4. 寒冷の環境に慣れた人は低下する。
  5. 5. 副腎髄質ホルモンによって上昇する。

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — 副腎髄質ホルモンによって上昇する。

副腎髄質から分泌されるアドレナリン・ノルアドレナリンは細胞の代謝を亢進させ、基礎代謝率を上昇させる。基礎代謝は男性>女性、若年>高齢、寒冷馴化で上昇という方向で押さえる。


【各選択肢の解説】

1. 男性は女性より低い。
❌ 誤り。男性は女性より筋肉量(除脂肪体重)が多いため基礎代謝は高い。体表面積あたりでも男性のほうが高い。
2. 過食によって低下する。
❌ 誤り。過食では食事誘発性熱産生と体重増加により基礎代謝は上昇する。逆に絶食・低栄養では低下する。
3. 老化に伴い上昇する。
❌ 誤り。加齢による筋量減少(サルコペニア)に伴い基礎代謝は低下する。ピークは1〜2歳頃で、以後は漸減する。
4. 寒冷の環境に慣れた人は低下する。
❌ 誤り。寒冷馴化した人は熱産生を高める必要があるため基礎代謝は上昇する(寒冷地の住民や冬季に基礎代謝が高いのはこのため)。
5. 副腎髄質ホルモンによって上昇する。
✅ 正しい。アドレナリンは脂肪分解・グリコーゲン分解・熱産生を促進して代謝を高める。褐色脂肪組織での熱産生にも関与する。

【試験対策ポイント】

  • 基礎代謝の測定条件は早朝・空腹(食後12時間以上)・安静仰臥位・覚醒状態・快適温度。この条件が問われることもある。
  • 日本人成人の基礎代謝量の目安は男性約1,500 kcal/日、女性約1,150 kcal/日
  • 基礎代謝を上げるホルモンは甲状腺ホルモン・カテコールアミン・成長ホルモン。甲状腺機能亢進症では基礎代謝が著明に上昇し、体重減少・頻脈・発汗過多を呈する。
  • 体重あたりの基礎代謝基準値は年齢とともに下がるため、高齢者のリハでは同じ活動量でもエネルギー必要量が少ない点に注意する。
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