第49回 理学療法士国家試験 午後 第69問
生理学第49回午後
第49回 理学療法士国家試験 午後 第69問(生理学)の正答は 1 です。活動張力(筋自身が能動的に発揮する張力)は、アクチンとミオシンの重なりが最適になる至適長(安静長付近)で最大となり、それより長くても短くても低下する。
問題
骨格筋の筋張力で誤っているのはどれか。
- 1. 活動張力は筋長が長くなるほど大きくなる。 ✓
- 2. 全張力から静止張力を引くと活動張力が得られる。
- 3. 求心性運動では速度が速いほど最大筋張力が小さい。
- 4. 筋張力が一定の場合、短縮速度は負荷が小さいほど速い。
- 5. 遠心性運動は求心性運動より大きな筋張力を発揮することができる。
正答:1番
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解説
■ 正答:1番 — 活動張力は筋長が長くなるほど大きくなる。
活動張力(筋自身が能動的に発揮する張力)は、アクチンとミオシンの重なりが最適になる至適長(安静長付近)で最大となり、それより長くても短くても低下する。したがって「長くなるほど大きくなる」は誤りである。
【各選択肢の解説】
1. 活動張力は筋長が長くなるほど大きくなる。
❌ 誤り。長さ-張力関係は上に凸の曲線で、至適長を超えて伸張されるとフィラメントの重なりが減り活動張力は低下する。なお全張力は静止張力(結合組織の弾性)が加わるため伸張とともに増え続ける。
❌ 誤り。長さ-張力関係は上に凸の曲線で、至適長を超えて伸張されるとフィラメントの重なりが減り活動張力は低下する。なお全張力は静止張力(結合組織の弾性)が加わるため伸張とともに増え続ける。
2. 全張力から静止張力を引くと活動張力が得られる。
✅ 正しい。全張力=静止(受動)張力+活動(能動)張力という関係が成り立つ。
✅ 正しい。全張力=静止(受動)張力+活動(能動)張力という関係が成り立つ。
3. 求心性運動では速度が速いほど最大筋張力が小さい。
✅ 正しい。力-速度関係により、短縮速度が速いほどクロスブリッジの結合数が減り発揮張力は小さくなる。速度0(等尺性)で最大となる。
✅ 正しい。力-速度関係により、短縮速度が速いほどクロスブリッジの結合数が減り発揮張力は小さくなる。速度0(等尺性)で最大となる。
4. 筋張力が一定の場合、短縮速度は負荷が小さいほど速い。
✅ 正しい。同じ筋でも負荷(抵抗)が小さいほど短縮速度は速くなり、最大負荷では速度が0(等尺性収縮)になる。
✅ 正しい。同じ筋でも負荷(抵抗)が小さいほど短縮速度は速くなり、最大負荷では速度が0(等尺性収縮)になる。
5. 遠心性運動は求心性運動より大きな筋張力を発揮することができる。
✅ 正しい。遠心性(伸張性)収縮では等尺性の約1.2〜1.5倍の張力を発揮できる。ただし筋損傷(遅発性筋痛)を起こしやすい。
✅ 正しい。遠心性(伸張性)収縮では等尺性の約1.2〜1.5倍の張力を発揮できる。ただし筋損傷(遅発性筋痛)を起こしやすい。
【試験対策ポイント】
- 長さ-張力関係:活動張力は至適長で最大の山型、静止張力は伸張に伴い指数関数的に増加、全張力はその和。グラフの形で問われることが多い。
- 力-速度関係:遠心性 > 等尺性 > 求心性の順に発揮張力が大きい。求心性は速度が上がるほど張力低下、遠心性は速度が上がるほど張力が増える。
- 臨床応用:階段を降りる大腿四頭筋、着地時の下腿三頭筋は遠心性収縮。高齢者の転倒予防では遠心性筋力の維持が重要で、離心性トレーニングは低い代謝コストで高い張力が得られる利点がある。
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