第49回 理学療法士国家試験 午後 第70問
運動学第49回午後
第49回 理学療法士国家試験 午後 第70問(運動学)の正答は 3 です。運搬角(carrying angle)は肘を完全伸展・前腕回外位にしたときに前腕が外側へ向く角度、すなわち生理的外反を指す。
問題
上肢の関節について誤っているのはどれか。
- 1. 腕橈関節は球関節である。
- 2. 上橈尺関節は車軸関節である。
- 3. 肘の生理的内反の角度を運搬角という。 ✓
- 4. 肘頭は肘屈曲位でHüter三角を構成する。
- 5. 腕尺関節は上橈尺関節と同一の関節包内にある。
正答:3番
次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。記録は残りません — 記録・弱点分析つきは無料アプリで
スポンサーリンク(広告)
解説
■ 正答:3番 — 肘の生理的内反の角度を運搬角という。
運搬角(carrying angle)は肘を完全伸展・前腕回外位にしたときに前腕が外側へ向く角度、すなわち生理的外反を指す。男性で約5〜10°、女性で約10〜15°である。したがって「生理的内反」とする記述は誤り。
【各選択肢の解説】
1. 腕橈関節は球関節である。
✅ 正しい。上腕骨小頭(球状)と橈骨頭の関節窩からなる球関節で、屈伸と前腕回内外に関与する。
✅ 正しい。上腕骨小頭(球状)と橈骨頭の関節窩からなる球関節で、屈伸と前腕回内外に関与する。
2. 上橈尺関節は車軸関節である。
✅ 正しい。橈骨頭が尺骨の橈骨切痕と輪状靱帯の輪の中で回旋する車軸関節で、前腕の回内外を担う。
✅ 正しい。橈骨頭が尺骨の橈骨切痕と輪状靱帯の輪の中で回旋する車軸関節で、前腕の回内外を担う。
3. 肘の生理的内反の角度を運搬角という。
❌ 誤り。運搬角は生理的外反の角度。増大すると外反肘、減少・逆転すると内反肘(上腕骨顆上骨折後の変形で遅発性尺骨神経麻痺の原因となる)。
❌ 誤り。運搬角は生理的外反の角度。増大すると外反肘、減少・逆転すると内反肘(上腕骨顆上骨折後の変形で遅発性尺骨神経麻痺の原因となる)。
4. 肘頭は肘屈曲位でHüter三角を構成する。
✅ 正しい。肘90°屈曲位では上腕骨内側上顆・外側上顆・肘頭が二等辺三角形(Hüter三角)をなし、伸展位では3点が一直線(Hüter線)に並ぶ。肘関節脱臼と上腕骨顆上骨折の鑑別に用いる。
✅ 正しい。肘90°屈曲位では上腕骨内側上顆・外側上顆・肘頭が二等辺三角形(Hüter三角)をなし、伸展位では3点が一直線(Hüter線)に並ぶ。肘関節脱臼と上腕骨顆上骨折の鑑別に用いる。
5. 腕尺関節は上橈尺関節と同一の関節包内にある。
✅ 正しい。肘関節は腕尺関節・腕橈関節・上橈尺関節の3関節が1つの関節包に包まれた複関節である。
✅ 正しい。肘関節は腕尺関節・腕橈関節・上橈尺関節の3関節が1つの関節包に包まれた複関節である。
【試験対策ポイント】
| 項目 | 正常値・特徴 |
|---|---|
| 運搬角 | 男性5〜10°、女性10〜15°(生理的外反) |
| 肘関節の構成 | 腕尺・腕橈・上橈尺の3関節が同一関節包内 |
| Hüter三角 | 屈曲90°で内側上顆・外側上顆・肘頭が二等辺三角形 |
| Hüter線 | 伸展位で3点が一直線 |
| 肘のROM | 屈曲145°・伸展5°(ともに日整会基準) |
- 上腕骨顆上骨折(小児に多い)では3点の位置関係が保たれるのに対し、肘関節後方脱臼ではHüter三角が崩れる。この違いが鑑別のポイント。
- 内反肘は外傷後変形として遅発性尺骨神経麻痺を引き起こすため、肘部管周辺の感覚・筋力評価が必要になる。
📗 PTカコモンの学習教材
この問題でつまずいた範囲は、PT国試ノート「運動学」該当の章でまとめて復習できます。過去問だけでは埋まらない「なぜそうなるか」を、頻出ポイントに絞って体系的に読めます。赤シート・覚えたチェック・印刷に対応。
▶ この範囲のノートを開く無料 / 12科目・全84章。運動学・解剖学・生理学は無料で読めます。
スポンサーリンク(広告)
\ この1問で終わりにしない /
理学療法士の過去問、ぜんぶ無料で解ける
- 📚18年分・約3,595問をスマホでそのまま演習
- 🎯間違えた問題だけ自動でピックアップして復習
- 📈正答率と苦手な科目をグラフで可視化
登録30秒・ずっと無料
スポンサーリンク(広告)