PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第49回 理学療法士国家試験 午後 第72問

運動学第49回午後

第49回 理学療法士国家試験 午後 第72問(運動学)の正答は 2 です。最長筋は脊柱起立筋(腸肋筋・最長筋・棘筋)の一つで、両側が働けば体幹の伸展、片側が働けば同側への側屈に作用する。

問題
筋と体幹の運動の組合せで正しいのはどれか。
  1. 1. 外腹斜筋 ―― 同側への回旋
  2. 2. 最長筋 ―― 伸展
  3. 3. 腹横筋 ―― 側屈
  4. 4. 腹直筋 ―― 伸展
  5. 5. 腰方形筋 ―― 屈曲

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — 最長筋 ―― 伸展

最長筋は脊柱起立筋(腸肋筋・最長筋・棘筋)の一つで、両側が働けば体幹の伸展、片側が働けば同側への側屈に作用する。


【各選択肢の解説】

1. 外腹斜筋 ―― 同側への回旋
❌ 誤り。外腹斜筋は対側(反対側)への回旋に働く。同側回旋に働くのは内腹斜筋で、「外腹斜筋と対側の内腹斜筋」がペアで体幹回旋を行う。
2. 最長筋 ―― 伸展
✅ 正しい。脊柱起立筋群として体幹伸展の主動作筋。腹臥位での体幹伸展運動やMMTで評価される。
3. 腹横筋 ―― 側屈
❌ 誤り。腹横筋は腹壁の最深層を水平に走り、収縮すると腹腔内圧を高めて体幹を安定させる(コルセット作用)。体幹の側屈や回旋には直接関与しない。
4. 腹直筋 ―― 伸展
❌ 誤り。腹直筋は恥骨から第5〜7肋軟骨・剣状突起へ走り、体幹の屈曲に働く。伸展は誤り。
5. 腰方形筋 ―― 屈曲
❌ 誤り。腰方形筋は腸骨稜から第12肋骨・腰椎肋骨突起へ走り、体幹の側屈(と骨盤の挙上)に働く。屈曲ではない。

【試験対策ポイント】

体幹筋の作用は「屈曲」「伸展」「側屈」「回旋」「安定化」で仕分ける。

主な作用
腹直筋体幹屈曲
外腹斜筋対側回旋・側屈・屈曲
内腹斜筋同側回旋・側屈・屈曲
腹横筋腹腔内圧上昇(体幹安定化)
脊柱起立筋(腸肋筋・最長筋・棘筋)体幹伸展・同側側屈
腰方形筋側屈・骨盤挙上
多裂筋分節的な安定化・伸展・対側回旋
  • 回旋は「外腹斜筋=対側、内腹斜筋=同側」が最頻出。右へ回旋するのは左外腹斜筋+右内腹斜筋。
  • 腰痛のリハでは腹横筋・多裂筋のローカル筋(分節安定化)を先に、腹直筋・脊柱起立筋のグローバル筋を後に鍛えるのが基本方針。
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