第49回 理学療法士国家試験 午後 第86問
整形外科学第49回午後
第49回 理学療法士国家試験 午後 第86問(整形外科学)の正答は 5 です。発育性股関節形成不全(DDH、旧称:先天性股関節脱臼)は女児に圧倒的に多く、男女比はおよそ1:5〜9とされます。
問題
女児に多いのはどれか。
- 1. Perthes病
- 2. 先天性内反足
- 3. 大腿骨頭すべり症
- 4. Osgood-Schlatter病
- 5. 発育性股関節形成不全 ✓
正答:5番
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解説
■ 正答:5番 — 発育性股関節形成不全
発育性股関節形成不全(DDH、旧称:先天性股関節脱臼)は女児に圧倒的に多く、男女比はおよそ1:5〜9とされます。骨盤位分娩・家族歴・冬季出生・下肢を伸展位で包む育児環境がリスク因子です。他の4疾患はいずれも男児優位です。
【各選択肢の解説】
1. Perthes病
❌ 誤り。大腿骨頭の阻血性壊死で、男児に多く(男女比約4〜5:1)、好発年齢は4〜8歳です。跛行と股関節・膝関節痛で発症します。
❌ 誤り。大腿骨頭の阻血性壊死で、男児に多く(男女比約4〜5:1)、好発年齢は4〜8歳です。跛行と股関節・膝関節痛で発症します。
2. 先天性内反足
❌ 誤り。尖足・内反・内転・凹足を呈する足部変形で、男児が女児の約2倍です。出生直後からのギプス矯正(Ponseti法)が行われます。
❌ 誤り。尖足・内反・内転・凹足を呈する足部変形で、男児が女児の約2倍です。出生直後からのギプス矯正(Ponseti法)が行われます。
3. 大腿骨頭すべり症
❌ 誤り。成長期の骨端線で骨頭が後下方へずれる疾患で、肥満傾向の男児(10〜15歳)に多く見られます。
❌ 誤り。成長期の骨端線で骨頭が後下方へずれる疾患で、肥満傾向の男児(10〜15歳)に多く見られます。
4. Osgood-Schlatter病
❌ 誤り。脛骨粗面部の骨端症で、ジャンプやダッシュを繰り返すスポーツ活動期の男児(10〜15歳)に多発します。
❌ 誤り。脛骨粗面部の骨端症で、ジャンプやダッシュを繰り返すスポーツ活動期の男児(10〜15歳)に多発します。
5. 発育性股関節形成不全
✅ 正しい。女児に多く、女児が男児の5〜9倍です。開排制限・大腿皮膚溝の非対称・Allis(Galeazzi)徴候陽性が診断の手がかりで、Ortolani/Barlow試験、超音波検査で評価します。
✅ 正しい。女児に多く、女児が男児の5〜9倍です。開排制限・大腿皮膚溝の非対称・Allis(Galeazzi)徴候陽性が診断の手がかりで、Ortolani/Barlow試験、超音波検査で評価します。
【試験対策ポイント】
小児整形疾患は「性差・好発年齢・特徴的所見」の3点セットで覚えます。
| 疾患 | 性差 | 好発年齢 | キーとなる所見 |
|---|---|---|---|
| 発育性股関節形成不全 | 女児 | 乳児期 | 開排制限・Allis徴候・皮膚溝非対称 |
| Perthes病 | 男児 | 4〜8歳 | 跛行・股関節/膝の痛み・Trendelenburg徴候 |
| 大腿骨頭すべり症 | 男児(肥満) | 10〜15歳 | 股関節屈曲時に外旋(Drehmann徴候) |
| Osgood-Schlatter病 | 男児 | 10〜15歳 | 脛骨粗面の腫脹と圧痛 |
| 先天性内反足 | 男児 | 出生時 | 尖足・内反・内転・凹足 |
| 特発性側弯症 | 女児 | 思春期 | 前屈時のhump(肋骨隆起) |
女児優位なのはDDHと思春期特発性側弯症の2つ、と覚えておくと選択肢を絞りやすくなります。膝の痛みを訴える小児では、股関節疾患(Perthes病・大腿骨頭すべり症)の関連痛を必ず疑うことも重要です。
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