PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第49回 理学療法士国家試験 午後 第93問

内科学・臨床医学第49回午後

第49回 理学療法士国家試験 午後 第93問(内科学・臨床医学)の正答は 1 です。猩紅熱はA群β溶血性連鎖球菌(溶連菌)の産生する発赤毒による疾患で、咽頭炎・発熱に加え全身の点状紅斑、イチゴ舌、口囲蒼白を呈します。

問題
溶連菌感染と関連のあるのはどれか。
  1. 1. 猩紅熱
  2. 2. ガス壊疽
  3. 3. 帯状疱疹
  4. 4. 手足口病
  5. 5. 急性灰白髄炎

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — 猩紅熱

猩紅熱はA群β溶血性連鎖球菌(溶連菌)の産生する発赤毒による疾患で、咽頭炎・発熱に加え全身の点状紅斑、イチゴ舌、口囲蒼白を呈します。他の4つはいずれも別の病原体によるものです。


【各選択肢の解説】

1. 猩紅熱
✅ 正しい。A群β溶血性連鎖球菌感染に伴う発疹性疾患です。溶連菌感染後には急性糸球体腎炎・リウマチ熱という続発症があり、これも重要な関連知識です。
2. ガス壊疽
❌ 誤り。原因菌はウェルシュ菌(Clostridium perfringens)などのクロストリジウム属で、嫌気性の芽胞形成菌です。組織にガスを産生し、握雪感を触れます。
3. 帯状疱疹
❌ 誤り。水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)の再活性化によるもので、細菌ではなくウイルス性です。神経支配領域(デルマトーム)に沿った片側性の水疱と疼痛が特徴です。
4. 手足口病
❌ 誤り。コクサッキーウイルスA群やエンテロウイルス71によるウイルス感染症で、夏季に幼児に流行します。
5. 急性灰白髄炎
❌ 誤り。ポリオウイルスによる感染症で、脊髄前角細胞が障害されて弛緩性麻痺を生じます。ワクチンにより日本では制圧されています。

【試験対策ポイント】

病原体と疾患の対応は毎年出ます。まとめて確認しましょう。

病原体代表疾患
A群β溶血性連鎖球菌猩紅熱・咽頭炎・丹毒・続発:急性糸球体腎炎/リウマチ熱
黄色ブドウ球菌化膿性関節炎・骨髄炎・MRSA感染症・毒素性ショック症候群
クロストリジウム属ガス壊疽・破傷風・ボツリヌス症・偽膜性腸炎
VZV水痘・帯状疱疹
単純ヘルペスウイルス口唇ヘルペス・ヘルペス脳炎
コクサッキー/エンテロ手足口病・ヘルパンギーナ
ポリオウイルス急性灰白髄炎(弛緩性麻痺)
結核菌肺結核・脊椎カリエス(Pott病)

「〜熱」という名称でも病原体は多様です(猩紅熱=溶連菌、リウマチ熱=溶連菌感染後、腸チフス=サルモネラ、デング熱=ウイルス)。溶連菌は感染そのものより続発症(腎炎・リウマチ熱・弁膜症)がPT国試では重要です。

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