第49回 理学療法士国家試験 午後 第94問
内科学・臨床医学第49回午後
第49回 理学療法士国家試験 午後 第94問(内科学・臨床医学)の正答は 2 です。糖尿病の合併症は、細小血管障害(網膜症・腎症・神経障害の三大合併症)と大血管障害(脳血管障害・虚血性心疾患・閉塞性動脈硬化症)に大別されます。
問題
糖尿病に合併しやすい疾患として誤っているのはどれか。
- 1. 白内障
- 2. 尿路結石 ✓
- 3. 脳血管障害
- 4. 虚血性心疾患
- 5. 閉塞性動脈硬化症
正答:2番
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解説
■ 正答:2番 — 尿路結石
糖尿病の合併症は、細小血管障害(網膜症・腎症・神経障害の三大合併症)と大血管障害(脳血管障害・虚血性心疾患・閉塞性動脈硬化症)に大別されます。白内障も高血糖による水晶体の変性で高頻度に合併します。尿路結石は高カルシウム血症・副甲状腺機能亢進症・脱水・尿酸代謝異常などが主因で、糖尿病の代表的合併症には含まれません。
【各選択肢の解説】
1. 白内障
✅ 正しい。高血糖により水晶体内でソルビトールが蓄積して混濁が進み、糖尿病患者では若年から白内障を生じます。糖尿病網膜症とともに視覚障害の原因になります。
✅ 正しい。高血糖により水晶体内でソルビトールが蓄積して混濁が進み、糖尿病患者では若年から白内障を生じます。糖尿病網膜症とともに視覚障害の原因になります。
2. 尿路結石
❌ 誤り。糖尿病の代表的合併症ではありません。尿路結石の主な背景は脱水・高カルシウム尿・高尿酸尿・副甲状腺機能亢進症などです。設問は「誤っているのはどれか」なので、これが正答となります。
❌ 誤り。糖尿病の代表的合併症ではありません。尿路結石の主な背景は脱水・高カルシウム尿・高尿酸尿・副甲状腺機能亢進症などです。設問は「誤っているのはどれか」なので、これが正答となります。
3. 脳血管障害
✅ 正しい。動脈硬化の促進により脳梗塞のリスクが有意に高まります。大血管障害の代表です。
✅ 正しい。動脈硬化の促進により脳梗塞のリスクが有意に高まります。大血管障害の代表です。
4. 虚血性心疾患
✅ 正しい。心筋梗塞・狭心症のリスクが高く、しかも糖尿病性神経障害のため無痛性心筋虚血となり発見が遅れる点が臨床上重要です。
✅ 正しい。心筋梗塞・狭心症のリスクが高く、しかも糖尿病性神経障害のため無痛性心筋虚血となり発見が遅れる点が臨床上重要です。
5. 閉塞性動脈硬化症
✅ 正しい。下肢動脈の狭窄・閉塞をきたし、間欠性跛行から重症下肢虚血・壊疽へ進行します。神経障害と相まって糖尿病足病変・下肢切断の原因になります。
✅ 正しい。下肢動脈の狭窄・閉塞をきたし、間欠性跛行から重症下肢虚血・壊疽へ進行します。神経障害と相まって糖尿病足病変・下肢切断の原因になります。
【試験対策ポイント】
糖尿病合併症は「細小血管/大血管」で二分して覚えます。
| 区分 | 合併症 | 覚え方・要点 |
|---|---|---|
| 細小血管障害 | 網膜症・腎症・神経障害 | 三大合併症=「し(神経)・め(目)・じ(腎)」 |
| 大血管障害 | 脳血管障害・虚血性心疾患・閉塞性動脈硬化症 | 動脈硬化性疾患 |
| その他 | 白内障・易感染性・足病変・歯周病 | — |
進行の順は神経障害→網膜症→腎症が一般的です。
PTが押さえるべき運動療法の注意点:
- 網膜症増殖期は血圧上昇を伴う運動・怒責・頭部を下げる姿勢が禁忌(眼底出血のリスク)
- 神経障害があると足の傷に気づかず潰瘍化するためフットケアと靴の点検が必須
- インスリン・SU薬使用時は低血糖(空腹時・運動中〜運動後数時間)に注意。冷汗・動悸・手指振戦が出たらブドウ糖補給
- 血糖250mg/dL以上や尿ケトン陽性では運動を控える
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