PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第55回 理学療法士国家試験 午後 第87問

神経内科学第55回午後

第55回 理学療法士国家試験 午後 第87問(神経内科学)の正答は 5 です。多系統萎縮症は小脳症状・パーキンソン症状に加え、自律神経障害が目立つ変性疾患で、起立性低血圧・排尿障害が多くみられる(自律神経症状が前景に立つ病型はかつてShy-Drager症候群と呼ばれた)。

問題
疾患と頻度の多い症候との組合せで正しいのはどれか。
  1. 1. Alzheimer型認知症 ——— 羽ばたき振戦
  2. 2. Huntington病 ——— 線維束性収縮
  3. 3. 多発性硬化症 ——— 舞踏運動
  4. 4. 筋萎縮性側索硬化症 ——— 静止時振戦
  5. 5. 多系統萎縮症 ——— 起立性低血圧 ✓

正答:5番

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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 62.5%参考値

24人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:5番 — 多系統萎縮症 ─ 起立性低血圧

多系統萎縮症は小脳症状・パーキンソン症状に加え、自律神経障害が目立つ変性疾患で、起立性低血圧・排尿障害が多くみられる(自律神経症状が前景に立つ病型はかつてShy-Drager症候群と呼ばれた)。他の4つは疾患と症候が入れ替えてある。


【各選択肢の解説】

1. Alzheimer型認知症 ─ 羽ばたき振戦
❌ 誤り。羽ばたき振戦は代謝性脳症でみられる不随意運動である。正しくは、羽ばたき振戦は肝性脳症などでみられ、Alzheimer型認知症で多いのは記憶障害・見当識障害である。
2. Huntington病 ─ 線維束性収縮
❌ 誤り。線維束性収縮は下位運動ニューロン障害の所見である。正しくは、Huntington病で多いのは舞踏運動で、線維束性収縮は筋萎縮性側索硬化症でみられる。
3. 多発性硬化症 ─ 舞踏運動
❌ 誤り。多発性硬化症は中枢神経の白質の脱髄が時間的・空間的に多発する疾患である。正しくは、多発性硬化症で多いのは視力障害・感覚障害・運動麻痺などで、舞踏運動はHuntington病の症候である。
4. 筋萎縮性側索硬化症 ─ 静止時振戦
❌ 誤り。静止時振戦は錐体外路の障害でみられる。正しくは、静止時振戦はParkinson病の症候で、筋萎縮性側索硬化症で多いのは筋萎縮・筋力低下・線維束性収縮である。
5. 多系統萎縮症 ─ 起立性低血圧
✅ 正しい(=正答)。多系統萎縮症では中枢の自律神経系も変性するため、起立時に血圧を保つ調節ができず起立性低血圧が生じる。

【試験対策ポイント】

症候代表的な疾患
羽ばたき振戦肝性脳症
舞踏運動Huntington病
線維束性収縮筋萎縮性側索硬化症
静止時振戦Parkinson病
起立性低血圧多系統萎縮症
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ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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