ひらがなの文を読みながら、決めた字に○をつけます。物語文では読み終えたあとに内容の問いが3つあり、「拾いながら意味も追えているか」を一緒に見られます。
物語文の仮名ひろいは、字を拾う(形の照合)と、話の筋を追う(読解)を同時に求めます。片方だけならできる方でも、同時になると片方が落ちます。どちらが落ちたかで見立てが変わります。
標準化された検査(基準値のある仮名ひろいテスト)の代わりにはなりません。同じ方の経過を同じ条件で追うための訓練用の紙です。
| レベル | 文の長さ | 拾う字 | 書き方 |
|---|---|---|---|
| 1 | 短い話(約70字) | 1字だけ(あいうえおのうち、その話に3回以上出る字) | 分かち書き |
| 2 | 短い話 | 「あ」「お」 | 分かち書き |
| 3 | 中くらいの話(約150字) | あいうえお | 分かち書き |
| 4 | 長い話(約220字) | あいうえお | 分かち書き |
| 5 | 長い話 | あいうえお | 続け書き(区切りなし) |
拾う字は条件で変えられます(「か」だけ、など)。拾う字が少なすぎる話は課題にならないので、字の数が足りる話から選びます。短い話にほとんど出ない字(「の」「る」など)を選ぶと、レベルを上げるよう案内が出ます。字の数え方は字そのものです。「がっこう」の「う」も拾い、助詞の「を」「は」「へ」は拾いません。
素材を「無意味なかなの列」にすると、3〜6字の意味のない塊が並びます。意味で先読みができないので、純粋に字の照合と走査だけを見る課題になります。物語文と同じ字を同じ数だけ拾わせて比べると、意味が照合の助けになっているのか邪魔になっているのかが分かります。
紙の下に「○をつけた数」と「かかった時間」の欄があります。急がせると拾い落としが増えるので、「正確に、できるだけ早く」と伝えて、同じレベルで日ごとの時間と正答数の両方を記録してください。時間だけが縮んで見落としが増えているなら、速さと正確さの釣り合いを先に整えます。
このページで作った教材は、臨床・授業・家庭学習で自由に印刷して使えます。 内容は言語聴覚士が監修していますが、対象者への適用の可否は担当の専門職が判断してください。