なぞなぞ(ことばあて)(子ども向け)
子ども向けの版です。ひらがなと身近なことばで作ります。おとな向けの紙はなぞなぞのページで作れます。
定義から語を当てる課題
説明(意味)から語を引き出す課題で、呼称の「絵」の代わりに「ことばの説明」を手がかりにする形です。絵では示しにくいもの(月曜日・七夕・図書館)も出せます。つまずき方で中身が分かれます。
- 選ぶ形はできて、書く形でできない… 意味はわかっていて、語の形(音・文字)が出てこない。喚語困難の典型。マスの数や語頭の1文字で出るかを見る
- 選ぶ形でも迷う… 説明文そのものの理解か、語の意味のほうが崩れている。説明を読み上げて聴いてもらうと変わるかを見る
- 近いものを答える… 「救急車」に「消防車」、「冷蔵庫」に「洗濯機」のように同じなかまの別の語を答える。意味性錯語の傾向。どこが違うかを説明に戻って確かめる
- 説明で言い換える… 「あの、首にまく……」と迂言で答える。ことばは出ていないが意味は保たれている。迂言のあとに語頭音を出すと出るかを見る
選択肢の残り3つは、同じなかまで、しかも説明には当てはまらない語だけにしてあります(アイスクリームの問題に「かき氷」は入れない)。1枚の中で、ある問題の答えが別の問題の選択肢に出ることもありません。
レベルの中身
| レベル | 範囲 | 答え方 |
| 1 | 身近なもの(動物・くだもの・道具・季節) | 4つから選ぶ |
| 2 | 身近なもの | マスに書く(はじめの1文字つき) |
| 3 | 少し広い範囲(電気製品・建物・行事・楽器) | 4つから選ぶ |
| 4 | 少し広い範囲 | マスに書く(マスの数だけ) |
| 5 | 全部から | 線に書く(手がかりなし) |
どのレベルも8問です。マスは読みの文字数で、小さい「ゃ」や「ー」も1マスと数えます。
ほかの形(種類で選ぶ)
「種類」で、次の5つも選べます。何も選ばないときは、上の表の紙になります。
- ヒント3つで当てる… 「くだものです→黄色いです→細長くて皮をむいて食べます」のように、広いなかまから順に絞ります。レベル3はヒントを1つずつ読んで分かった所で答え、レベル5は答えからヒントを3つ作ります
- 様子の説明から当てる… 「首の長い動物」「黄色くてすっぱいくだもの」のように、様子のことば+なかまで説明します
- 使い道から当てる… 「紙を切るときに使う文房具」のように、何をするものかから道具を当てます
- 仕事から当てる… 「火事の火を消す人」のように、仕事の中身から職業の名前を当てます
- ことばの説明を作る(定義)… 「はさみ=文房具の一つで、紙や布を切るときに使うもの」のように、なかま+何をするものかで説明を作ります。レベル5は「約束」「留守」のように形の無いことばです
選ぶ形では、ある問題の答えが同じ紙の別の問題の選択肢に出ないようにしてあります(見比べて消せないように)。書く形の解答面に、ほかに正しい言い方を添えてあります。
書けないときの手がかりの順番
書く形で出てこないときは、手がかりを軽いものから順に足していくと、どこまでで出るかが記録になります。
- 説明をもう一度ゆっくり読み上げる
- 使う場面を足す(「台所で使います」)
- 語頭音を言う(「は……」)
- 選択肢を見せる(レベル1・3の紙をそのまま使える)
話して答えてもらう形にも使えます。そのときは漢字・仮名のどちらで答えても正答です。
よくある質問
- 別の言い方で答えたら正解にしますか
- 説明に合っていれば正解です。「アイス」「お日さま」「ものさし」のような言い換えは、書いて答えるレベル(2・4・5)の解答面に「〜も正解」として載せています。「じょうぎ」と「ものさし」のようにマスの数が同じ言い換えもあるので、マスに入っていれば言い換えでも正解にしてください。
- 同じ問題がまた出ます
- 説明は50問あまりの中から選んでいます。何度か使うと見たことのある問題が出ますが、覚えて答えられるようになること自体も、語を引き出す経路の練習になります。
- 絵で出す課題もありますか
- 絵を見て名前を書くが絵から、語想起がカテゴリーや語頭音から語を引き出す課題です。手がかりの種類を変えると、どの入り口から語が出やすいかがわかります。
このページで作った教材は、臨床・授業・家庭学習で自由に印刷して使えます。
内容は言語聴覚士が監修していますが、対象者への適用の可否は担当の専門職が判断してください。