STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第15回 言語聴覚士国家試験 第101問

医学総論第15回
我が国における2009年の統計で、1970年代に比べて主要死因別にみた死亡(人口10万対)が減少しているのはどれか。
  1. 1.心疾患
  2. 2.肺炎
  3. 3.脳血管障害 ✓
  4. 4.自殺
  5. 5.悪性新生物

正答:3番

解説
■ 正答:3番 — 脳血管障害 わが国の公衆衛生施策の成功により、1970年代から2009年にかけて脳血管障害(脳卒中)の死亡率は大幅に減少しました。これは高血圧管理の普及、食生活の改善、予防医学の進展によるものです。一方、心疾患・肺炎・悪性新生物は増加傾向を示し、自殺も社会的問題として増加しています。 --- 【各選択肢の解説】 1. 心疾患 ❌ 誤り。1970年代から2009年にかけて心疾患の死亡率(人口10万対)は増加傾向を示しています。高齢化社会の進行に伴い、心不全や虚血性心疾患の患者が増加しました。 2. 肺炎 ❌ 誤り。肺炎の死亡率は増加傾向にあります。特に高齢者における誤嚥性肺炎の増加が顕著であり、2009年時点では死亡原因の上位疾患となっていました。 3. 脳血管障害 ✅ 正しい。脳血管障害は1970年代に死亡原因の第1位でしたが、2009年には著しく減少しました。血圧管理の徹底、塩分摂取量の低減、脳ドック等の予防活動により、脳卒中死亡率は日本全体で約60~70%減少しています。 4. 自殺 ❌ 誤り。自殺の死亡率は1970年代から2009年にかけて増加傾向を示しました。特に1990年代後半以降、経済不況に伴う失業や精神的ストレスの増加により、年間3万人以上の自殺者が報告されていました。 5. 悪性新生物 ❌ 誤り。悪性新生物(がん)の死亡率は増加傾向を示しています。高齢化と喫煙、環境因子の影響により、2009年時点ではがんが死亡原因の第1位となっていました。 --- 【試験対策ポイント】 日本の死因統計の推移(1970年代 vs 2009年) | 死因 | 1970年代の傾向 | 2009年の傾向 | 理由 | |---|---|---|---| | 脳血管障害 | 第1位 | ↓大幅減少 | 高血圧管理・食生活改善 | | 心疾患 | 第2位 | ↑増加 | 高齢化の進行 | | 悪性新生物 | 第3位 | ↑増加→第1位 | 高齢化・環境因子 | | 肺炎 | 下位 | ↑増加 | 高齢者の誤嚥性肺炎増加 | | 自殺 | 低値 | ↑増加 | 経済不況・精神ストレス | 頻出ポイント: - 脳卒中死亡率低下は「日本の公衆衛生の成功事例」として国試頻出 - 高齢化に伴い「心疾患」「肺炎」「がん」は死亡率増加が特徴 - 日本の自殺死亡率は先進国で特に高い(社会問題) - ST国試では「予防・健康寿命延伸」の文脈で脳卒中減少が問われやすい
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