第15回 言語聴覚士国家試験 第102問
解剖学第15回
免疫担当細胞でないのはどれか。
- 1.リンパ球
- 2.肥満細胞
- 3.樹状細胞
- 4.血管内皮細胞 ✓
- 5.マクロファージ
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 血管内皮細胞
血管内皮細胞は血管の構成要素(内側を裏打ちする層)であり、免疫担当細胞ではありません。一方、他の4つはすべて先天的免疫または適応的免疫に直接的な役割を持つ専門の免疫細胞です。
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【各選択肢の解説】
1. リンパ球
✅ 正しい。適応的免疫の中心的担当細胞。T細胞(細胞性免疫)、B細胞(抗体産生)、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)などが含まれます。
2. 肥満細胞
✅ 正しい。先天的免疫と適応的免疫の両方に関与。IgE結合受容体を持ち、アレルギー反応でヒスタミン放出を行う免疫細胞です。
3. 樹状細胞
✅ 正しい。抗原提示細胞(APC)として機能する専門の免疫細胞。自然免疫と適応的免疫の橋渡し役で、ナイーブT細胞を活性化させます。
4. 血管内皮細胞
❌ 誤り。血管の構成細胞であり、免疫担当細胞ではありません。ただし、サイトカイン産生や白血球の血管外浸潤を促進するという補助的な役割は果たします。
5. マクロファージ
✅ 正しい。自然免疫の主要な担当細胞。貪食作用と抗原提示能を持ち、サイトカイン産生によって炎症反応を調節します。
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【試験対策ポイント】
免疫担当細胞の分類:
先天的免疫(自然免疫)
- マクロファージ、樹状細胞、NK細胞、肥満細胞
- 機構:貪食、殺傷、サイトカイン産生
適応的免疫(獲得免疫)
- リンパ球(T細胞、B細胞)
- 機構:抗体産生、細胞傷害
血管内皮細胞の役割(免疫関連以外)
- 物質交換の場
- 白血球遊走を促進する分子(接着分子)発現
- ただし「免疫担当細胞」には分類されない
紛らわしいポイント:
血管内皮細胞は免疫反応に「参加」しますが「担当」ではない。医学試験では「担当細胞」と「参加細胞」の区別が問われることが多いため、注意が必要です。