第15回 言語聴覚士国家試験 第116問
臨床歯科医学/口腔外科学第15回
歯原性腫瘍の特徴でないのはどれか。
- 1.良性腫瘍である。
- 2.口腔軟組織に発生する。 ✓
- 3.非上皮性腫瘍である。 ✓
- 4.無痛性に発育する。
- 5.エックス線検査で発見される。
正答:2・3番
解説
# 第15回 第116問 解説
⚠️ この問題は2番と3番が正答として処理されています。
■ 正答:2番・3番(複数正答) — 「口腔軟組織に発生する。」および「非上皮性腫瘍である。」
歯原性腫瘍は歯の形成組織(歯原性上皮・歯原性間葉)に由来する腫瘍で、主に**顎骨内**に発生します。したがって「口腔軟組織に発生する」(2番)は特徴として誤りです。また、エナメル上皮腫に代表されるように、歯原性腫瘍には上皮性のものが多く含まれるため、「非上皮性腫瘍である」(3番)も特徴として誤りです。本問は「特徴でないのはどれか」という問いであり、2番・3番の両方が正答として認められました。
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【各選択肢の解説】
1. 良性腫瘍である。
❌ 誤り(=特徴である)。歯原性腫瘍の多くは良性であり、これは特徴に該当します。悪性の歯原性腫瘍は極めて稀です。
2. 口腔軟組織に発生する。
✅ 正しい(=特徴でない)。歯原性腫瘍は歯の形成組織由来であり、原則として**顎骨内(硬組織内)**に発生します。軟組織に発生する末梢性エナメル上皮腫などは例外的で、一般的特徴ではありません。
3. 非上皮性腫瘍である。
✅ 正しい(=特徴でない)。歯原性腫瘍は由来組織により①上皮性(エナメル上皮腫など)、②間葉性(歯原性粘液腫など)、③混合性(歯牙腫など)に分類されます。上皮性のものも多く存在するため、「非上皮性」とは言えません。
4. 無痛性に発育する。
❌ 誤り(=特徴である)。多くの歯原性腫瘍は緩徐かつ無痛性に発育し、偶然のX線検査で発見されることが多いです。
5. エックス線検査で発見される。
❌ 誤り(=特徴である)。顎骨内に発生するため、X線検査で偶然発見されるケースが多く、診断に画像検査は必須です。
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【試験対策ポイント】
歯原性腫瘍は**由来組織による3分類**を必ず押さえること。
- **上皮性**:エナメル上皮腫(最頻出・下顎臼歯部・多房性透過像・再発しやすい)
- **間葉性**:歯原性粘液腫、セメント芽細胞腫
- **混合性**:歯牙腫(最多)、エナメル上皮線維腫
歯原性腫瘍の特徴は「**顎骨内発生・良性・無痛性・緩徐発育・X線で発見**」。「軟組織発生」「非上皮性」「悪性」「有痛性」などはいずれも歯原性腫瘍の一般的特徴ではない、と否定形で覚えると得点しやすいです。また、**歯原性嚢胞**(含歯性嚢胞・歯根嚢胞)との鑑別も頻出です。