第15回 言語聴覚士国家試験 第127問
心理測定法第15回
比較刺激を増加あるいは減少する方向で一方的に少しずつ変化させて提示していく方法はどれか。
- 1.極限法 ✓
- 2.調整法
- 3.適応法
- 4.品等法
- 5.恒常法
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — 極限法
極限法(method of limits)は、比較刺激を一定方向に少しずつ変化させていき、被検者の反応が変わる境界点を探定する方法です。刺激を「増加させる系列」と「減少させる系列」を交互に実施し、弁別閾値を求めます。ST国試では聴覚測定(オージオメトリー)や検査理論の基礎として頻出です。
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【各選択肢の解説】
1. 極限法
✅ 正しい。比較刺激を連続的に増加または減少させ、被検者の反応が「聞こえた」から「聞こえない」へ、または逆方向に変わる転換点を測定する方法です。オージオメトリーの標準測定法として採用されています。
2. 調整法
❌ 誤り。被検者自身が比較刺激を操作・調整しながら、標準刺激と同じになるように設定する方法です。極限法のように「一方的に」刺激を変化させるのではなく、被検者の主動的操作が特徴です。
3. 適応法
❌ 誤り。背景刺激を変化させて、その環境下での感覚の適応状態を測定する方法です。極限法のような「段階的な刺激変化」とは異なり、適応による感覚の変動を扱います。
4. 品等法
❌ 誤り。複数の刺激を同時に提示して、相互比較によって順序付けする方法です。刺激を「少しずつ一方向に変化させる」という極限法の特徴とは相違しています。
5. 恒常法
❌ 誤り。複数の標準的な比較刺激を無作為な順序で繰り返し提示し、各刺激に対する反応の生起率から弁別閾値を求める方法です。刺激が「一方的に連続変化」するのではなく、複数の固定値が交互に呈示されます。
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【試験対策ポイント】
心理測定法の5つの古典的方法:
| 方法 | 特徴 | 被検者の役割 | ST国試での用途 |
|---|---|---|---|
| 極限法 | 刺激を一方向に連続変化 | 受動的(聞こえた/聞こえない判断) | オージオメトリー(標準法) |
| 調整法 | 被検者が刺激を操作 | 能動的(自分で調整) | 聴覚検査補助法 |
| 恒常法 | 複数の固定刺激を無作為提示 | 受動的(反応率で判定) | 研究・精密測定 |
| 品等法 | 複数刺激を同時比較・順序付け | 相互比較 | スケーリング |
| 適応法 | 背景条件を変化させる | 適応状態の測定 | 感覚適応の研究 |
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