第15回 言語聴覚士国家試験 第130問
臨床心理学第15回
作業法による心理検査法はどれか。
- 1.内田クレペリン検査 ✓
- 2.MMPI
- 3.バウムテスト
- 4.TAT
- 5.ストループテスト
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — 内田クレペリン検査
内田クレペリン検査は、1桁の足し算を一定時間繰り返させ、その作業量と誤答率のパターンから精神活動の特性(疲労曲線)を測定する作業法による検査です。被検者の勤労適性・性格特性・神経症傾向を客観的に評価します。
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【各選択肢の解説】
1. 内田クレペリン検査
✅ 正しい。1桁足し算の作業負荷を通じて、作業能力と疲労の程度を図形化した疲労曲線から心理的特性を評価する「作業法」です。わが国では採用試験・適性診断に広く使用されています。
2. MMPI
❌ 誤り。質問紙法による検査です。556項目(MMPI-2は567項目)の自記式質問に対し「はい/いいえ」で回答させ、10個の臨床尺度から多面的に性格や精神症状を測定します。
3. バウムテスト
❌ 誤り。投影法による検査です。「木を一本描いてください」という指示により、被検者の潜在的な心理状態(適応力・ストレス・自己統制感など)を描画内容から解釈します。
4. TAT(主題統覚テスト)
❌ 誤り。投影法による検査です。曖昧な場面の絵を見せ、そこに何が起こっているか物語を作らせることで、被検者の欲求・葛藤・対人関係パターンを推測します。
5. ストループテスト
❌ 誤り。反応時間測定による神経心理学的検査です。「赤」という色の名前を青いインク色で書いた刺激に対し、正しく色名を読ませ、抗干渉能力や前頭葉機能を評価します。
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【試験対策ポイント】
心理検査法の分類(ST国試頻出)
| 検査法の種類 | 特徴 | 代表的な検査 |
|---|---|---|
| 作業法 | 実際の作業負荷を与え、その遂行能力や疲労パターンを測定 | 内田クレペリン検査 |
| 質問紙法 | 自記式の設問に回答させ、得点化・プロフィール作成 | MMPI、YG性格検査 |
| 投影法 | 曖昧な刺激に対する自由な反応から潜在的心理を推測 | TAT、ロールシャッハテスト、バウムテスト |
| 反応時間測定法 | 刺激への反応速度・正確性を測定 | ストループテスト、反応時間測定 |
キーワード:
- 内田クレペリン検査=「足し算」「疲労曲線」「作業法」の三点セット
- 投影法は「曖昧な刺激」が重要(絵・インクシミ・描画指示など)
- MMPI=最も信頼性が高い質問紙法(臨床診断の標準検査)