第15回 言語聴覚士国家試験 第160問
第15回 言語聴覚士国家試験 第160問(高次脳機能障害)の正答は 4 です。非言語性知能を測れる検査を問う。
正答:4番
初回正答率 65.9%標準
182人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、STカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
非言語性知能を測れる検査を問う。レーヴン色彩マトリックス検査(図形の推理)とコース立方体組み合せ検査(積木による構成)は、言語に頼らずに知的機能(知能)を測定できる。
この問題は「言語を使わない検査か」ではなく「知能を測る検査か」を問うている。レイ複雑図形検査も言語を使わない(視覚性の)検査だが、測っているのは視覚性記憶・構成能力であって知能ではない。
【各選択肢の解説】
a.トークンテスト
❌ 誤り。言語理解(聴覚的理解)の検査。言語を使う検査で、知能検査でもない。正しくは聴覚的な言語理解を測る検査である。
b.ストループテスト
❌ 誤り。注意・干渉抑制(前頭葉機能)の検査。色名の読みと文字色の干渉をみる。正しくは注意・干渉抑制を測る検査で、知能検査ではない。
c.レーヴン色彩マトリックス検査
✅ 正しい。図形の欠けた部分を選択肢から選ぶ課題で、非言語性の推理・知的機能を測る。言語反応を要さず失語症者にも実施できる。
d.コース立方体組み合せ検査
✅ 正しい。積木で模様を再現する課題で、非言語性の知的発達水準を測り、IQを算出できる。
e.レイ複雑図形検査
❌ 誤り。複雑な図形を模写させた後に再生させる検査で、測るのは視覚性記憶・構成能力。非言語性(視覚性)の検査ではあるが、知能検査ではない。正しくは視覚性記憶・構成能力の検査である。
→ 非言語性知能を測れるのはc・dで、組合せ4番が正答となる。
【試験対策ポイント】
「非言語性の検査」と「非言語性知能検査」は別物
| 検査 | 測るもの | 知能検査か |
|---|---|---|
| レーヴン色彩マトリックス(RCPM) | 非言語性の推理・知的機能 | ○ |
| コース立方体組み合せ | 非言語性の知的発達水準(IQ) | ○ |
| グッドイナフ人物画(DAM) | 知的発達水準 | ○ |
| レイ複雑図形(ROCFT) | 視覚性記憶・構成能力 | ✕(記憶検査) |
| トークンテスト | 言語理解 | ✕ |
| ストループテスト | 注意・干渉抑制 | ✕ |
レイ複雑図形・レーヴン・コース立方体はいずれも視覚課題なので、「視空間障害の影響を受ける検査」として同じ表に並ぶことがある(第16回161)。並んでいても測定対象は違う。入力が言語か視覚かと、何を測るか(知能・記憶・注意・言語)を分けて覚える。
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