STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第15回 言語聴覚士国家試験 第168問

臨床心理学第15回
DN-CAS認知評価システムの同時処理尺度はどれか。 a.図形の推理 b.数字探し c.単語の記憶 d.関係の理解 e.図形の記憶 1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e

正答:3番

解説
■ 正答:3番 — a,d,e(図形の推理、関係の理解、図形の記憶) DN-CAS認知評価システムはLuria理論に基づき、計画、注意、同時処理、継次処理の4つの認知過程を測定します。同時処理尺度は「視空間情報を全体的・並列的に処理する能力」を測定するもので、a図形の推理、d関係の理解、e図形の記憶が該当します。これらは視覚的な配置や空間関係を一度に把握する課題です。 --- 【各選択肢の解説】 a. 図形の推理 ✅ 正しい。提示された図形パターンの規則性を同時的に認識し、視空間的な関係性を把握する同時処理課題です。複数の図形要素の位置関係を一挙的に処理する能力を測定します。 b. 数字探し ❌ 誤り。この課題は「注意尺度」に含まれます。特定の数字を素早く見つける課題であり、選択的注意と処理速度を測定するもので、同時処理ではなく注意処理を評価します。 c. 単語の記憶 ❌ 誤り。この課題は「継次処理尺度」に含まれます。単語を系列的に記憶する課題であり、情報を順序立てて処理する能力を測定するもので、同時処理ではなく継次処理です。 d. 関係の理解 ✅ 正しい。異なる図形や物体間の相対的関係を視空間的に把握する同時処理課題です。複数の要素間の空間的配置と関係性を並列的に処理する能力を測定します。 e. 図形の記憶 ✅ 正しい。提示された図形配置を視空間的に一度に把握し記憶する同時処理課題です。図形の位置や空間的レイアウトを全体的に処理・保持する能力を測定します。 --- 【試験対策ポイント】 DN-CAS認知評価システムの4つの認知過程と代表的課題 | 認知過程 | 測定内容 | 代表的課題 | |---|---|---| | 計画 | 問題解決・戦略立案 | 矢印の計数、迷路 | | 注意 | 集中力・選択的注意 | 数字探し、文字消去 | | 同時処理 | 視空間・並列的処理 | 図形の推理、関係の理解、図形の記憶 | | 継次処理 | 系列的・順序的処理 | 単語の記憶、数唱 | キーワード - 同時処理=「視空間情報」「全体的・並列的」「配置関係」 - 継次処理=「系列的」「順序」「一つずつ処理」 - Luria理論:ソビエトの神経心理学者Luriaが提唱した認知過程モデル - 紛らわしい注意力測定課題との区別が重要(数字探し・文字消去は注意尺度)
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