第15回 言語聴覚士国家試験 第172問
言語発達障害学第15回
VOCAの特徴でないのはどれか。
- 1.録音音声と合成音声とがある。
- 2.文章で伝えることができる。
- 3.道具が必要である。
- 4.注意を向けている人にだけ伝えることができる。 ✓
- 5.写真や文字で入力できる。
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 注意を向けている人にだけ伝えることができる。
VOCAは視覚的・聴覚的に出力される補助手段であり、注視者に限定されない。むしろ、周囲の複数の人に同時に伝わることが特徴の一つです。選択肢1~3、5はすべてVOCAの実際の特徴です。
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【各選択肢の解説】
1. 録音音声と合成音声とがある。
✅ 正しい。VOCAには「録音音声(ユーザーが事前に録音した自分の声や他者の声)」と「合成音声(テキストから機械的に生成した音声)」の2種類があります。利用者のニーズに応じて選択できます。
2. 文章で伝えることができる。
✅ 正しい。VOCAに文字列を入力・保存しておき、ボタン操作で文章として出力(音声・テキスト表示)できます。単語だけでなく、文法的に完成した文による意思伝達が可能です。
3. 道具が必要である。
✅ 正しい。VOCAは「機器」という物理的な道具を使用した補助代替コミュニケーション(AAC)手段です。携帯端末・専用機器など何らかの装置が必須です。
4. 注意を向けている人にだけ伝えることができる。
❌ 誤り。VOCAは機器のスピーカーから音声出力されるため、その場にいる複数人に同時に伝わります。手話や筆談のように「注視者限定」ではなく、聴覚的にオープンに伝達される点がVOCAの利点です。
5. 写真や文字で入力できる。
✅ 正しい。VOCAは「ボタン式(シンボル・写真を使用)」「文字入力式」など複数の入力方式があり、利用者の認知・運動能力に合わせて選択できます。
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【試験対策ポイント】
| VOCA特徴 | 説明 |
|---|---|
| 出力形式 | 音声(録音/合成)+ テキスト表示も可能 |
| 伝達対象 | 複数人への同時伝達 可(聴覚出力のため) |
| 入力方式 | シンボル、写真、文字など複数方式 |
| 必要性 | 機器・道具必須(装置が無いと動作不可) |
| 文法性 | 単語〜文章レベルまで出力可能 |
AAC手段の比較:
- 手話・身振り → 注視者必須、道具不要
- 筆談 → 注視者必須、道具(紙・筆記具)必要
- VOCA → 複数人伝達可、道具必須、聴覚的にオープン ←これが重要