第15回 言語聴覚士国家試験 第173問
関係法規第15回
教育との連携で言語聴覚士の適切な役割はどれか。
a.保護者からの依頼で担当児の学校に報告書を送る。
b.担任と保護者と三者で話し合う。
c.就学支援委員会のメンバーとして知り得た内容を保護者に伝える。
d.言語聴覚士の判断で担当児の担任と電話で連絡を取る。
e.教育委員会の依頼で巡回相談をする。
1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — a,b,e
言語聴覚士が教育機関と適切に連携する際は、保護者の同意を基本としながら、学校現場での役割(担任との連携、巡回相談)を果たすことが求められます。一方、就学支援委員会などの委員会情報の無断開示や、保護者抜きでの一方的な連絡は守秘義務や信頼関係の観点から不適切です。
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【各選択肢の解説】
a. 保護者からの依頼で担当児の学校に報告書を送る。
✅ 正しい。保護者の同意(依頼)に基づいた情報提供は適切です。これにより学校での支援の連続性が確保されます。
b. 担任と保護者と三者で話し合う。
✅ 正しい。ST、担任、保護者が一堂に会する三者面談は、情報共有・支援方針の統一・信頼関係構築の観点から最も適切な連携方法です。
c. 就学支援委員会のメンバーとして知り得た内容を保護者に伝える。
❌ 誤り。委員会内での情報は委員会という限定的な場の中での共有であり、STが独断で保護者に伝えることは守秘義務違反となります。必要な情報は委員会の正規のプロセスを通じて伝達されるべきです。
d. 言語聴覚士の判断で担当児の担任と電話で連絡を取る。
❌ 誤り。保護者の同意なくSTが担任と一方的に連絡を取ることは、保護者を抜き外した連携となり、信頼関係を損なう可能性があります。連携には保護者の認識・同意が前提です。
e. 教育委員会の依頼で巡回相談をする。
✅ 正しい。教育委員会からの公式な依頼に基づく巡回相談は、STが適切に果たすべき社会的役割であり、推奨される連携活動です。
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【試験対策ポイント】
正当な連携 vs 不適切な連携の区別
| 連携方法 | 適切性 | 理由 |
|---|---|---|
| 保護者同意のもと学校に報告書送付 | ✅ | 同意原則の遵守 |
| 三者面談(ST・担任・保護者) | ✅ | 透明性・情報共有 |
| 委員会情報の無断開示 | ❌ | 守秘義務違反 |
| 保護者抜きでの担任との連絡 | ❌ | 保護者の知る権利侵害 |
| 教育委員会依頼の巡回相談 | ✅ | 公式な社会的役割 |
重要キーワード:
- 保護者の同意・依頼:連携の大前提
- 三者面談:信頼構築の基本形
- 守秘義務:委員会情報は限定的共有
- 公式依頼:巡回相談など教育行政との協力は積極的