第15回 言語聴覚士国家試験 第194問
成人聴覚障害第15回
四分法による平均聴力レベルが右80dB、左60dBの感音難聴者。最高語音明瞭度は右40%、左70%。 身体障害者手帳(聴覚障害)の等級はどれか。
- 1.2級
- 2.3級
- 3.4級
- 4.6級
- 5.該当しない ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 該当しない
身体障害者手帳の聴覚障害等級判定には「両耳の四分法平均聴力レベル」と「最高語音明瞭度」の両項目が関わります。本問は右80dB・左60dBですが、等級判定の基準を満たさないため該当しません。
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【各選択肢の解説】
1. 2級
❌ 誤り。2級は「両耳の四分法平均聴力レベルが100dB以上」が必須条件です。本問は右80dB・左60dBであり、両耳ともこの基準を満たしていません。
2. 3級
❌ 誤り。3級は「両耳の四分法平均聴力レベルが90dB以上」が必須条件です。本問の左60dBはこれを満たしていません。
3. 4級
❌ 誤り。4級の判定には2つの基準があります。(1)両耳平均70dB以上で最高語音明瞭度が30%以下、または(2)一側耳が2級・3級相当で他側耳が4級相当。本問は左60dBで70dB未満であり、右の最高語音明瞭度40%も30%以下ではないため該当しません。
4. 6級
❌ 誤り。6級は「両耳の四分法平均聴力レベルが70dB以上で、最高語音明瞭度が30%以下」です。本問は右40%・左70%であり、両耳ともに最高語音明瞭度が30%以下ではないため該当しません。
5. 該当しない
✅ 正しい。聴覚障害の等級判定では、一定の聴力低下と語音明瞭度低下の両方が要求されます。本問は左60dBの聴力では基準に達せず、また最高語音明瞭度も基準値を満たさないため、身体障害者手帳の対象外となります。
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【試験対策ポイント】
聴覚障害 身体障害者手帳等級判定基準
| 等級 | 四分法平均聴力レベル | 最高語音明瞭度 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2級 | 両耳100dB以上 | — | 両耳ともに該当必須 |
| 3級 | 両耳90dB以上 | — | 両耳ともに該当必須 |
| 4級 | ①両耳70dB以上 ②一側が2・3級、他側が4級相当 | ①30%以下 | 最高語音明瞭度の条件は①のみ |
| 6級 | 両耳70dB以上 | 30%以下 | 4級と異なり両耳ともに要件 |
| 該当しない | 基準未満 | — | — |
重要:「最高語音明瞭度」は単耳検査の最良成績を採用
紛らわしいポイント
- 4級と6級の違い:4級は「一側が著しく悪い」パターンも認める;6級はより厳格(両耳70dB以上かつ両耳とも30%以下)
- 本問の左60dBは「70dB未満」→4級・6級の基本要件すら満たさない
- 右40%の最高語音明瞭度は「30%より大きい」→4級・6級の語音明瞭度基準に不適合