第15回 言語聴覚士国家試験 第27問
学習心理学第15回
経験則に基づいた直観的な問題解決法はどれか。
- 1.ヒューリスティックス ✓
- 2.アルゴリズム
- 3.フラッディング
- 4.フォーカシング
- 5.サッケード
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — ヒューリスティックス
ヒューリスティックスは、過去の経験や知識に基づいた迅速で直観的な問題解決法です。完全な解答を保証せず、実用的に「十分良い解答」を得る思考戦略であり、日常的な判断や意思決定で頻繁に使われます。
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【各選択肢の解説】
1. ヒューリスティックス
✅ 正しい。経験則や経験的知識に基づいた直観的・迅速な問題解決法です。完全な最適解を求めず、実用的に十分な解答を効率的に導く思考戦略を指します。
2. アルゴリズム
❌ 誤り。ヒューリスティックスとは対照的な概念です。アルゴリズムは論理的・段階的・体系的な手続きで、必ず正解に到達することが保証されます(時間がかかる可能性あり)。
3. フラッディング
❌ 誤り。心理治療技法の一つで、恐怖刺激に持続的に曝露させて不安反応を消去する方法です。問題解決法ではなく、恐怖症やPTSDの治療に用いられます。
4. フォーカシング
❌ 誤り。ジェンドリンによる心理療法技法で、身体感覚に注意を向けて内的体験に焦点を当てるアプローチです。問題解決の思考戦略ではなく、感情・身体感覚の探索が目的です。
5. サッケード
❌ 誤り。眼球運動の一種で、視線を素早く移動させる跳躍的な眼球運動です。認知心理学や視覚心理学の用語で、問題解決法ではありません。
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【試験対策ポイント】
問題解決の思考戦略(2大分類)
| 特徴 | ヒューリスティックス | アルゴリズム |
|---|---|---|
| 性質 | 直観的・経験則的 | 論理的・体系的 |
| 速度 | 迅速 | 時間がかかる |
| 正確性 | 保証されない | 必ず正解に到達 |
| 日常使用 | 頻繁 | 限定的 |
| 例 | 見た目で判断・カンで選択 | 連立方程式を順序立てて解く |
ヒューリスティックスの日常例:
・医師の経験による診断
・将棋棋士の直感的な手の選択
・買い物時の迅速な商品選択
混同しやすい用語の区別:
・フラッディング→曝露療法(恐怖を減らす)
・フォーカシング→感情に焦点化した療法
・サッケード→眼球運動(視覚情報収集)