第15回 言語聴覚士国家試験 第33問
生涯発達心理学第15回
Vgotsky,L,S.に関係するのはどれか。
- 1.外言・内言 ✓
- 2.双生児統制法
- 3.発達段階論
- 4.成熟優位説
- 5.視覚的断崖実験
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — 外言・内言
ヴィゴツキーはソビエトの発達心理学者で、特に「外言から内言への発達」という言語発達理論で著名です。外言は他者との社会的なコミュニケーションとしての言語、内言は自分自身の思考の道具としての言語を指し、この二つの関係性が認知発達の中心であると主張しました。
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【各選択肢の解説】
1. 外言・内言
✅ 正しい。ヴィゴツキーの最重要理論です。子どもは外言(社会的言語)から内言(個人的思考言語)へと発達し、内言が自己調整・思考の基盤となると考えました。これはピアジェの「自己中心的言語」の解釈とも異なり、言語の社会的基礎を重視する点が特徴です。
2. 双生児統制法
❌ 誤り。双生児統制法はガルトンが開発した研究方法であり、遺伝と環境の影響を分離するために一卵性双生児と二卵性双生児を比較する手法です。ヴィゴツキーとは関係ありません。
3. 発達段階論
❌ 誤り。発達段階論はピアジェ(感覚運動期→前操作期→具体的操作期→形式的操作期)やエリクソン(8段階)などが主張しています。ヴィゴツキーは段階論的なアプローチをとっていません。
4. 成熟優位説
❌ 誤り。成熟優位説はゲゼルが唱えた理論で、発達は主に生物的成熟に依存し、学習や経験の影響は比較的少ないという考え方です。むしろヴィゴツキーは社会的相互作用と文化的ツールの重要性を強調し、成熟優位説に反対します。
5. 視覚的断崖実験
❌ 誤り。視覚的断崖実験はギブソンとウォークが1960年代に行った、乳幼児の深度知覚と恐怖の発達を調査した実験です。ヴィゴツキーではなく、知覚発達研究の古典です。
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【試験対策ポイント】
発達心理学の主要理論家と代表概念の対応関係
| 理論家 | 出身・時代 | 代表理論・概念 |
|---|---|---|
| ピアジェ | スイス | 発達段階論(4段階)、自己中心性 |
| ヴィゴツキー | ソビエト | 外言・内言、社会的相互作用、ZPD |
| エリクソン | ドイツ系米国 | 心理社会的発達(8段階)、アイデンティティ |
| ガルトン | イギリス | 双生児統制法、遺伝研究 |
| ゲゼル | 米国 | 成熟優位説、発達スケール |
| ギブソン・ウォーク | 米国 | 視覚的断崖実験 |
ヴィゴツキーの最重要キーワード:「社会的構成主義」「文化的ツール」「最近接発達領域(ZPD)」
比較対象となりやすいポイント:
- ピアジェ(発達段階論)vs ヴィゴツキー(社会的相互作用重視)
- ゲゼル(成熟優位)vs ヴィゴツキー(学習・社会的影響を重視)