第15回 言語聴覚士国家試験 第35問
生涯発達心理学第15回
青年期に関係ないのはどれか。
a.形式的操作段階
b.自律性の獲得
c.ギャングエイジ
d.モラトリアム
e.性器期
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
正答:3番
解説
# 第15回 第35問 解説
■ 正答:3番 — b,c
青年期に関係しないのは「自律性の獲得」(幼児期前期の課題)と「ギャングエイジ」(児童期=学童期の特徴)です。他の3つはいずれも青年期に関連する代表的概念です。
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【各選択肢の解説】
a. 形式的操作段階
✅ 正しい。ピアジェの認知発達理論における最終段階で、おおむね11歳以降(青年期)に到達します。抽象的思考・仮説演繹的推論・命題的思考が可能になる段階で、青年期と対応します。
b. 自律性の獲得
❌ 誤り(青年期とは無関係)。エリクソンの心理社会的発達理論において「自律性 対 恥・疑惑」は**幼児期前期(1.5~3歳)**の発達課題です。青年期の課題は「同一性(アイデンティティ)の確立 対 同一性拡散」であり、自律性の獲得は青年期には該当しません。
c. ギャングエイジ
❌ 誤り(青年期とは無関係)。ギャングエイジは**児童期後期(学童期、約9~12歳)**にみられる、同性・同年代の閉鎖的な仲間集団(徒党集団)を形成する時期を指します。青年期ではなく学童期の特徴です。
d. モラトリアム
✅ 正しい。エリクソンが提唱した概念で、青年期において社会的責任や役割選択を一時的に猶予され、アイデンティティを模索する期間を指します。青年期固有の概念です。
e. 性器期
✅ 正しい。フロイトの心理性的発達理論における最終段階で、思春期以降(青年期)に到達します。潜伏期を経て、成熟した異性関係を形成する段階です。
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【試験対策ポイント】
**青年期に関連する主要概念(必ず覚える)**
| 理論家 | 概念 | 内容 |
|---|---|---|
| ピアジェ | **形式的操作段階** | 抽象的・論理的思考 |
| エリクソン | **同一性の確立**/モラトリアム | アイデンティティ模索 |
| フロイト | **性器期** | 心理性的発達の最終段階 |
| ハヴィガースト | 職業選択・価値観確立 | 青年期の発達課題 |
**紛らわしい「他の発達段階の特徴」**
- **自律性の獲得** → 幼児期前期(エリクソン1.5~3歳)
- **ギャングエイジ(徒党時代)** → 児童期後期(学童期9~12歳)
- **基本的信頼** → 乳児期
- **勤勉性** → 学童期
- **潜伏期** → 学童期(フロイト)
❌ よくある誤り:「自律性」と「同一性(自我同一性)」の混同に注意。青年期は**「自律性」ではなく「同一性」**が課題。ギャングエイジは学童期の集団形成期で、青年期のチャムグループ(同質的友人関係)やピアグループ(異質性を認め合う関係)とは区別すること。