第15回 言語聴覚士国家試験 第58問
失語症第15回
古典型失語症候群に分類する際に必須でない項目はどれか。
a.復唱
b.書称
c.読解
d.自発話
e.聴理解
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — b,c(書称、読解)
古典型失語症候群の分類には、「流暢性」「聴理解」「復唱」の3つの軸が必須です。書称(書字命名)と読解は、古典型失語症の典型的な分類には組み込まれていません。
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【各選択肢の解説】
a. 復唱
✅ 必須項目。古典型失語症分類の3軸の1つ。Broca失語は復唱が著しく不良、伝導失語は復唱が最も障害される、超皮質性失語群は復唱が比較的保持されるなど、タイプ判別の重要な指標です。
b. 書称
❌ 必須ではない項目。書字能力は失語症の付随的な障害として観察されますが、古典型失語症の分類軸には含まれません。読字障害の程度は失語症の種類によって異なりますが、分類の決定因子ではありません。
c. 読解
❌ 必須ではない項目。読字・読解は失語症患者に認められる二次的な障害ですが、古典型失語症の診断分類には用いられません。例えばBroca失語でも読解が保持される場合と障害される場合があります。
d. 自発話
✅ 必須項目。「流暢性」の評価は自発話の性質(努力性か流暢かなど)で判定されるため、自発話の観察は分類の基本です。
e. 聴理解
✅ 必須項目。古典型失語症分類の3軸の1つ。聴理解の良悪がBroca失語とWernicke失語の最大の区別点です。
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【試験対策ポイント】
古典型失語症分類の3つの必須軸:
| 項目 | 内容 | 判別で重要な点 |
|---|---|---|
| 流暢性(自発話) | 非流暢 or 流暢 | 話しやすさ・努力性の程度 |
| 聴理解 | 良好 or 不良 | 相手の言葉の理解程度 |
| 復唱 | 良好 or 不良 | 聞いた言葉を繰り返す能力 |
古典型失語症は上記3軸の組み合わせで分類:
- Broca失語:非流暢 × 聴理解良好 × 復唱不良
- Wernicke失語:流暢 × 聴理解不良 × 復唱不良
- 伝導失語:流暢 × 聴理解良好 × 復唱著しく不良
- 全失語:非流暢 × 聴理解不良 × 復唱不良
含まれない項目:
- 書称・読解:付随的な障害として観察されるが、診断分類には用いない
- これらの評価は、失語症の詳細な機能評価には含まれるが、「古典型分類」の軸ではない