第15回 言語聴覚士国家試験 第6問
内科学第15回
誤っている組み合せはどれか。
- 1.アルブミン ― 栄 養
- 2.ALT(GPT) ― 肝機能
- 3.クレアチニン ― 腎機能
- 4.クレアチンキナーゼ ― 糖尿病 ✓
- 5.尿酸 ― 通 風
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — クレアチンキナーゼ — 糖尿病
クレアチンキナーゼ(CK)は筋肉と心筋に豊富に含まれる酵素であり、筋損傷や心筋梗塞の診断マーカーです。糖尿病の診断や評価には使用されません。糖尿病の評価に用いられるのは血糖値やHbA1cなどです。
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【各選択肢の解説】
1. アルブミン — 栄養
✅ 正しい。アルブミンは血清総蛋白の約60%を占める主要タンパク質であり、血液浸透圧維持と栄養状態の指標として機能します。低アルブミン血症は低栄養状態を示します。
2. ALT(GPT) — 肝機能
✅ 正しい。ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)は肝細胞に特異的な酵素で、肝細胞の壊死・炎症を示す肝機能マーカーです。AST同様、肝疾患診断に必須です。
3. クレアチニン — 腎機能
✅ 正しい。クレアチニンは筋肉の代謝産物で、腎糸球体濾過により尿中に排泄されます。血清クレアチニン値はGFR推定に用いられ、腎機能の標準的な評価指標です。
4. クレアチンキナーゼ — 糖尿病
❌ 誤り。CKは筋肉・心筋由来の酵素で、筋病変や急性心筋梗塞の診断に用いられます。糖尿病の診断には血糖値・HbA1c・随時血糖が用いられ、CKは関連がありません。
5. 尿酸 — 痛風
✅ 正しい。尿酸は核酸の最終代謝産物で、高尿酸血症時に尿酸塩結晶が関節に沈着して痛風発作を引き起こします。尿酸値は痛風管理の重要な指標です。
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【試験対策ポイント】
各検査値と対応する診断領域(必ず対で覚える)
| 検査項目 | 対応する診断領域 | 備考 |
|---|---|---|
| アルブミン | 栄養状態・肝合成能 | 低値:低栄養、肝硬変 |
| AST/ALT | 肝機能 | ALTが肝特異的 |
| ALP/γ-GTP | 胆道系 | 閉塞性黄疸の指標 |
| 総ビリルビン | 肝機能・溶血 | 直接・間接に分画 |
| クレアチニン | 腎機能 | GFR推定に用いる |
| BUN | 腎機能 | 脱水で相対的上昇 |
| クレアチンキナーゼ | 筋損傷・心筋梗塞 | 糖尿病ではない |
| トロポニン | 心筋梗塞 | 最も特異的 |
| ミオグロビン | 筋損傷 | 腎障害で高値化 |
| 尿酸 | 痛風・腎障害 | 腎機能低下で上昇 |
| HbA1c | 糖尿病管理 | 2〜3ヶ月平均 |
| 血糖値 | 糖尿病診断 | 随時・空腹時 |
紛らわしい組み合わせ:クレアチンキナーゼは「クレアチニン」と名前が類似しているため、腎機能マーカーと誤認しやすい。しかしCKは筋系の酵素であり、腎機能評価には全く用いられません。