STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第15回 言語聴覚士国家試験 第7問

内科学第15回
誤っているのはどれか。
  1. 1.胃癌は男性に多い。
  2. 2.潰瘍性大腸炎は原因不明の炎症性腸疾患である。
  3. 3.胃ポリープは大腸ポリープと比べて癌化する率が高い。 ✓
  4. 4.胃潰瘍の発症にヘリコバクター・ピロリ菌の感染が関与している。
  5. 5.我が国において大腸癌は増えている。

正答:3番

解説
■ 正答:3番 — 胃ポリープは大腸ポリープと比べて癌化する率が高い。 胃ポリープは大腸ポリープと比べて癌化する率が**低い**。胃ポリープの大部分は胃底腺ポリープで良性であり、癌化率は1%未満です。一方、大腸ポリープ(腺腫)は癌化率が高く、特にポリープの大きさや形態によって癌化リスクが大きく異なります。選択肢の「高い」という記述が誤りです。 --- 【各選択肢の解説】 1. 胃癌は男性に多い。 ✅ 正しい。胃癌の発症率は男性が女性の2~3倍と明らかに高く、これは喫煙・飲酒などの危険因子の男性への集中や、ピロリ菌感染の性差に関連しています。 2. 潰瘍性大腸炎は原因不明の炎症性腸疾患である。 ✅ 正しい。潰瘍性大腸炎はクローン病とともに炎症性腸疾患(IBD)に分類され、原因は不明です。自己免疫機序の関与が推定されていますが、確定的な原因は未解明です。 3. 胃ポリープは大腸ポリープと比べて癌化する率が高い。 ❌ 誤り。胃ポリープの癌化率は非常に低く(1%未満が多い)、大腸ポリープ(特に腺腫)はより高い癌化率を示します。これは選択肢の記述が逆です。 4. 胃潰瘍の発症にヘリコバクター・ピロリ菌の感染が関与している。 ✅ 正しい。胃潰瘍発症の約80~90%はピロリ菌感染が関与しており、その他の原因はNSAID使用が主体です。ピロリ菌の除菌治療が潰瘍の再発予防に有効です。 5. 我が国において大腸癌は増えている。 ✅ 正しい。日本では高齢化と欧米食の食習慣変化に伴い、大腸癌の罹患率・死亡率は著増しており、女性では第1位、男性では第2位のがん死因となっています。 --- 【試験対策ポイント】 胃ポリープ vs 大腸ポリープの癌化率比較 | 項目 | 胃ポリープ | 大腸ポリープ | |---|---|---| | 癌化率 | 1%未満(低い) | 数~30%(高い) | | 主な組織型 | 胃底腺ポリープ(良性) | 腺腫(悪性化傾向) | | サイズと癌化 | サイズ依存性低い | 大きさに相関(>10mm高リスク) | | 診断 | 内視鏡生検 | 内視鏡生検・ポリペクトミー | ST国試での重要確認事項: - ピロリ菌は「胃潰瘍」「十二指腸潰瘍」「胃癌」「MALT リンパ腫」の危険因子 - 潰瘍性大腸炎=直腸から始まる連続的炎症(クローン病は飛び飛びの非連続炎症) - 日本の癌死亡順位:男性は「肺→胃→大腸」。女性は「大腸→肺→胃」と推移中
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