STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第15回 言語聴覚士国家試験 第68問

臨床心理学第15回
誤っているのはどれか。
  1. 1.LCスケール ― 形容詞の理解
  2. 2.絵画語い発達検査 ― 聴理解
  3. 3.<S-S法>言語発達遅滞検査 ― 単語の読み ✓
  4. 4.標準抽象語理解力検査 ― 読解
  5. 5.小学生の読み書きスクリーニング検査 ― 1文字の読み

正答:3番

解説
■ 正答:3番 — S-S法言語発達遅滞検査 — 単語の読み S-S法言語発達遅滞検査は「単語の読み」を測定する検査ではありません。この検査は主に音韻処理能力や音韻認識、音韻短期記憶といった言語基礎能力を測定することを目的としており、読字能力の評価は含まれていません。選択肢の記述が検査の実際の測定内容と対応していないため誤りです。 --- 【各選択肢の解説】 1. LCスケール — 形容詞の理解 ✅ 正しい。LCスケール(語彙・概念スケール)は形容詞を含む概念理解力を評価する検査です。子どもが色・大きさ・質感などの形容詞的概念をどの程度理解しているかを測定します。 2. 絵画語い発達検査 — 聴理解 ✅ 正しい。絵画語い発達検査(PVT:Picture Vocabulary Test)は受検者が聴いた単語に対応する絵を選ぶ検査であり、受動語彙(聴理解)を測定します。標準化された聴理解力評価の代表的検査です。 3. S-S法言語発達遅滞検査 — 単語の読み ❌ 誤り。S-S法言語発達遅滞検査は音韻処理能力(音韻短期記憶・音韻認識)を評価する検査であって、読字能力や単語の読みを直接測定することは含まれていません。言語基礎能力の評価が中心です。 4. 標準抽象語理解力検査 — 読解 ✅ 正しい。標準抽象語理解力検査は抽象的な概念や慣用句、ことわざなどの読解理解力を評価する検査です。具体的対象物ではなく、概念的・抽象的な意味理解を測定します。 5. 小学生の読み書きスクリーニング検査 — 1文字の読み ✅ 正しい。小学生の読み書きスクリーニング検査は限局性学習障害(読み書き障害)のスクリーニング目的で、1文字の読み・1文字の書き・単語の読み・単語の書き・文の読み等を測定します。 --- 【試験対策ポイント】 言語発達・学習評価検査の特性一覧 | 検査名 | 測定内容 | 能力領域 | |---|---|---| | LCスケール | 形容詞の理解(色・大きさ等) | 受動語彙・概念理解 | | 絵画語い発達検査(PVT) | 聴いた単語に対応する絵を選択 | 受動語彙・聴理解 | | S-S法言語発達遅滞検査 | 音韻短期記憶・音韻認識 | 音韻処理能力(読みの基盤) | | 標準抽象語理解力検査 | ことわざ・慣用句・抽象語理解 | 読解・高次言語理解 | | 小学生の読み書き検査 | 1文字読み・単語読み・文読み・書き | 読字・書字能力 | キーワード - S-S法は「言語基礎能力検査」(読み書き能力ではない) - PVTは「受動語彙」の標準化検査 - 限局性学習障害の評価には「読み書きスクリーニング検査」が有用 - 抽象語理解力検査は「高次言語機能」評価が目的
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