第15回 言語聴覚士国家試験 第8問
小児科学第15回
誤っているのはどれか。
- 1.うつぶせ寝は乳児突然死症候群の危険因子である。
- 2.1歳児の最も多い死因は不慮の事故である。
- 3.ピーナッツは気道異物の原因となる。
- 4.1歳児の溺水の事故は河川で起こることが多い。 ✓
- 5.蜂蜜は乳児には禁忌である。
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 1歳児の溺水の事故は河川で起こることが多い。
1歳児の溺水事故は、浴槽など「家庭内の水深の浅い場所」で起こることが圧倒的に多い。河川での溺水は年齢が高くなってからの事故形態であり、1歳児では当てはまらない。この選択肢は小児の事故予防知識として特に重要な誤りである。
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【各選択肢の解説】
1. うつぶせ寝は乳児突然死症候群の危険因子である。
✅ 正しい。乳児突然死症候群(SIDS)の主要な危険因子はうつぶせ寝である。腰部下腔静脈圧迫による迷走神経反射、または顔面への枕などの接触による窒息機構が推定されている。仰向け寝が推奨される重要な予防策である。
2. 1歳児の最も多い死因は不慮の事故である。
✅ 正しい。1歳以上の小児において、不慮の事故(溺水・転落・誤飲など)が死因の第1位である。新生児期は先天異常や出生に関連した異常が主要な死因だが、1歳以降は事故死が圧倒的多数となる。
3. ピーナッツは気道異物の原因となる。
✅ 正しい。ピーナッツ等の堅い豆類は、小児の気道異物の典型的な原因物質である。破砕しやすく、気道内で肉芽形成を起こしやすい。1~3歳で特に多く、幼児期には避けるべき食材である。
4. 1歳児の溺水の事故は河川で起こることが多い。
❌ 誤り。1歳児の溺水は浴槽、小児用プール、バケツなど「家庭内の浅い水場」で発生することが圧倒的に多い。深さ5cm程度でも危険である。河川での溺水は学童期以降に増加する。
5. 蜂蜜は乳児には禁忌である。
✅ 正しい。蜂蜜は乳児ボツリヌス症の原因となるため、1歳未満の乳児には禁忌とされている。ボツリヌス菌芽胞が蜂蜜に混入していることがあり、乳児の腸内で発芽・増殖する可能性がある。
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【試験対策ポイント】
**小児の死因と事故形態:年齢別の特徴**
| 年齢 | 最多死因 | 次点 | 特徴的事故 |
|---|---|---|---|
| 新生児~生後28日 | 先天異常 | 周産期トラブル | — |
| 生後1ヶ月~1歳 | SIDS | 先天異常 | 窒息(うつぶせ寝) |
| 1歳以上小児 | 不慮の事故 | 悪性新生物 | 溺水・転落・誤飲・交通事故 |
| 学童期以降 | 不慮の事故(溺水は河川) | — | — |
**1歳児の溺水リスク環境**
- 浴槽(最多):深さ5cm程度で危険
- ビニールプール:小児用でも危険
- バケツ:16L以上なら頭部が沈む可能性
- 河川:1歳児にはまれ(学童期以降に増加)
**乳児ボツリヌス症の原因物質**
- 蜂蜜(最典型)
- コーンシロップ
- 1歳以上では腸内常在菌叢が発達するため発症しない
**気道異物の好発物質(幼児)**
- ピーナッツ等堅い豆類(最多)
- ナッ