第15回 言語聴覚士国家試験 第75問
耳鼻咽喉科学第15回
内視鏡を用いて行う検査法はどれか。
- 1.GRBAS評価
- 2.最長発声持続時間
- 3.発声時平均呼気流率
- 4.喉頭ストロボスコピー ✓
- 5.サウンドスペクトログラフィ
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 喉頭ストロボスコピー
喉頭ストロボスコピーは内視鏡先端に連動した点滅光源を装備し、声帯の振動をスローモーション化して観察する検査です。一方、他の4つは音声サンプルを機器で分析する非侵襲的検査法であり、内視鏡を用いません。
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【各選択肢の解説】
1. GRBAS評価
❌ 誤り。聴覚印象による音声評価法で、検査者が実際の音声を聴いて粗い声(Grade)などを判定します。内視鏡は不要です。
2. 最長発声持続時間(MPT)
❌ 誤り。患者に「あー」と発声を続けさせ、秒単位で記録する検査です。マイクロフォンと秒表があれば足りて、内視鏡を用いません。
3. 発声時平均呼気流率
❌ 誤り。マスクを通じた呼気流を測定する機器(気流計)で検査します。声帯を直視する必要はなく、内視鏡を用いません。
4. 喉頭ストロボスコピー
✅ 正しい。硬性または軟性内視鏡に点滅光源を装着し、声帯振動を実時間より遅く観察することで、正常時の声帯の対称性・周期性・開閉パターンなどを視覚的に評価します。
5. サウンドスペクトログラフィ
❌ 誤り。音声を周波数成分に分析し、図形化する機器検査です。音声ファイルをコンピュータで処理するもので、内視鏡は用いません。
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【試験対策ポイント】
音声検査法の分類(内視鏡使用の有無)
| 内視鏡を用いる検査 | 内視鏡を用いない検査 |
|---|---|
| 喉頭ストロボスコピー | GRBAS評価(聴覚印象) |
| 喉頭高速撮影 | 最長発声持続時間(MPT) |
| VELスコープ(喉頭直達鏡を使用) | 発声時平均呼気流率 |
| | サウンドスペクトログラフィ |
| | 空気力学的検査 |
重要な識別ポイント:
- 「内視鏡」=視覚的に声帯を直視する検査のみ該当
- GRBAS、MPT、呼気流率、スペクトログラフィはいずれも音声サンプルに対する物理的計測または聴覚判定であり、声帯を眼で見ることが本来的に不要