第15回 言語聴覚士国家試験 第93問
聴力検査第15回
図に示すオージオグラムについて、身体障害者福祉法による右耳の平均聴力レベル(四分法)はどれか。【別図あり】 1.35dB 2.40dB 3.60dB 4.65dB 5.70dB (別図 添付)
1.
2.
3.
4.
5.
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 65dB
身体障害者福祉法による平均聴力レベル(四分法)は、500Hz、1000Hz、2000Hz、4000Hzの4周波数の気導閾値を測定し、その平均値を求めます。右耳のこれら4周波数の値を読み取って平均化することで、65dBが得られます。
---
【各選択肢の解説】
1. 35dB
❌ 誤り。これは低周波数帯のみの平均値に相当し、四分法の対象周波数をすべて含めていません。実際には4周波数すべての測定値の合計を4で割る必要があります。
2. 40dB
❌ 誤り。部分的な周波数のみの平均値であり、四分法の定義に合致していません。身体障害者福祉法の判定には、指定された4周波数全てを含める必要があります。
3. 60dB
❌ 誤り。計算プロセスで四捨五入や周波数選択の誤りがあると、この値になる可能性があります。ただし、オージオグラムから正確に500Hz、1000Hz、2000Hz、4000Hzの値を読み取り平均すると65dBになります。
4. 65dB
✅ 正しい。右耳の500Hz、1000Hz、2000Hz、4000Hzの閾値を正確に読み取り、4で除した値が65dBです。これが身体障害者福祉法による平均聴力レベル(四分法)の正答です。
5. 70dB
❌ 誤り。これは高周波数帯の値を過度に反映させた結果、または読み取り誤差による可能性があります。四分法では各周波数を等しく扱う必要があります。
---
【試験対策ポイント】
四分法(身体障害者福祉法)の計算手順:
1. 気導閾値を以下の4周波数で読み取る:500Hz、1000Hz、2000Hz、4000Hz
2. 4つの値をすべて合計する
3. 4で除して平均値を求める
4. 端数は四捨五入(通常は1dB単位)
実例:オージオグラム上の閾値が
500Hz:60dB、1000Hz:65dB、2000Hz:70dB、4000Hz:65dB
→ (60+65+70+65)÷4 = 260÷4 = 65dB
【紛らわしい知識】
- 六分法(医学的評価用):500Hz、1000Hz、2000Hz、3000Hz、4000Hz、6000Hz(身体障害者判定には使わない)
- 気導のみ使用:骨導は含めない
- 片耳ずつ計算:右耳・左耳それぞれに四分法を適用