第15回 言語聴覚士国家試験 第95問
聴力検査第15回
語音弁別検査について正しいのはどれか。
- 1.スピーチオージオグラムに正答率を記入し実線で結ぶ。 ✓
- 2.語音を用いて閾値を測定する。
- 3.マスキングにはバンドノイズを用いる。
- 4.明瞭度が100%になるまでリストを替えて実施する。
- 5.1音ごとに下降法で呈示する。
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — スピーチオージオグラムに正答率を記入し実線で結ぶ。
語音弁別検査は、聴覚系が正常に言語音を識別できるかを評価する検査です。スピーチオージオグラムという専用用紙に正答率をプロットし、実線で結んで記録するのが標準的な方法です。この検査の目的は閾値測定ではなく、聞こえている音声をどの程度正確に理解できるかを評価することにあります。
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【各選択肢の解説】
1. スピーチオージオグラムに正答率を記入し実線で結ぶ。
✅ 正しい。語音弁別検査の結果は、専用用紙(スピーチオージオグラム)に各音圧レベルでの正答率を点でプロットし、実線で結んで記録します。これにより「聴取レベルにおける語音明瞭度カーブ」が得られます。
2. 語音を用いて閾値を測定する。
❌ 誤り。語音弁別検査は「明瞭度検査」であり、閾値測定ではありません。閾値測定は純音聴力検査で行います。語音弁別検査は、既に聞こえる十分な音圧レベル(通常40~60dB以上)で、語音がどのくらい正確に識別できるかを評価するものです。
3. マスキングにはバンドノイズを用いる。
❌ 誤り。語音弁別検査でマスキングが必要な場合は、「スピーチノイズ」(音声スペクトルに類似した背景雑音)を用いるのが標準です。バンドノイズは周波数帯域が限定された単調なノイズのため、言語音のマスキングには適していません。
4. 明瞭度が100%になるまでリストを替えて実施する。
❌ 誤り。語音弁別検査では、音圧レベルを段階的に上げていくにつれて明瞭度が向上しますが、100%到達を目指す必要はありません。通常、50dBHL程度で十分な明瞭度が得られれば検査終了とします。リストを片っぱしから替えるのは非効率であり、標準的手順ではありません。
5. 1音ごとに下降法で呈示する。
❌ 誤り。語音弁別検査は「上昇法」を用いるのが基本です。十分に聞こえる音圧レベルから開始し、その音圧で一定数の音を呈示して正答率を評価します。また「1音ごと」に下降法を適用することは理にかなわず、語音弁別検査の性質に合致していません。
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【試験対策ポイント】
純音聴力検査 vs 語音弁別検査
| 項目 | 純音聴力検査 | 語音弁別検査 |
|---|---|---|
| 目的 | 閾値測定 | 明瞭度測定 |
| 刺激音 | 純音(440Hz等) | 語音(音節・単語) |
| 方法 | 上昇法・下降法 | 上昇法(一定音圧で固定) |
| 記録用紙 | オージオグラム | スピーチオージオグラム |
| 結果 | 横軸=周波数、縦軸=聴力レベル | 横軸=音圧レベル、縦軸=正答率(%) |
| マスキング | ホワイトノイズ・ナロウバンドノイズ | スピーチノイズ |
| 評価曲線形状 | 周波数別の聴覚特性 | 語音明瞭度カーブ(シグモイド型) |
語音弁別検査の手順
- 聞こえる十分な音圧レ