第16回 言語聴覚士国家試験 第102問
解剖学第16回
最も酸素濃度の低い血液が流れるのはどれか。
- 1.上行大動脈
- 2.下行大動脈
- 3.肺動脈 ✓
- 4.総頚動脈
- 5.鎖骨下動脈
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — 肺動脈
肺動脈は右心室から肺へ流れる血液で、全身の組織で酸素が消費された後の静脈血です。酸素濃度は最も低く、肺で酸素化されるために送られています。一方、選択肢1~2,4~5は全て大動脈系統であり、左心室から送出された酸素富化血液が流れるため酸素濃度は高いです。
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【各選択肢の解説】
1. 上行大動脈
❌ 誤り。左心室から拍出された酸素富化血液が流れます。肺循環前の血液なため酸素濃度は高い状態です。
2. 下行大動脈
❌ 誤り。上行大動脈と同じく大動脈の一部であり、肺で酸素化された血液が流れるため酸素濃度は高いです。
3. 肺動脈
✅ 正しい。右心室から肺へ向かう血液であり、全身の組織で酸素が抽出された後の静脈血です。酸素飽和度は約75~78%と最も低く、肺でガス交換されます。
4. 総頚動脈
❌ 誤り。大動脈から分枝した動脈で、頭頸部へ酸素富化血液を供給するため酸素濃度は高いです。
5. 鎖骨下動脈
❌ 誤り。大動脈弓から分枝した動脈で、上肢へ酸素富化血液を供給するため酸素濃度は高いです。
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【試験対策ポイント】
血液酸素濃度の序列(高→低):
| 血管 | 流れる血液 | 酸素飽和度 |
|---|---|---|
| **肺静脈** | 肺からの酸素富化血 | **最高(95~100%)** |
| 上行~下行大動脈 | 左心室拍出血 | 約95% |
| 総頸動脈・鎖骨下動脈 | 大動脈分枝 | 約95% |
| 上~下大静脈 | 全身からの静脈血 | 約75~80% |
| **肺動脈** | 右心室拍出血 | **最低(約75~78%)** |
重要:肺動脈は唯一、酸素濃度が低い動脈です。一般的に「動脈=酸素富化」という認識は肺動脈では当てはまりません。