第16回 言語聴覚士国家試験 第103問
聴覚系第16回
中耳にあるのどれか
- 1.ツチ骨 ✓
- 2.鼓室階
- 3.ラセン器 (コルチ器)
- 4.聴神経
- 5.外有毛細胞
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — ツチ骨
ツチ骨は耳小骨の一つで、中耳腔(鼓室)に位置する唯一の解剖学的構造です。鼓膜に付着し、音の振動を増幅する役割を担います。他の選択肢はすべて内耳または中枢神経系の構造であり、中耳には存在しません。
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【各選択肢の解説】
1. ツチ骨
✅ 正しい。ツチ骨(hammer)は耳小骨の一つで、中耳腔に位置します。鼓膜に付着し、その振動をキヌタ骨に伝える最初の骨伝導機構です。
2. 鼓室階
❌ 誤り。鼓室階はラセン器の下方に位置する内耳のリンパ腔です。内耳の蝸牛管内にあり、中耳ではなく内耳の構造です。
3. ラセン器(コルチ器)
❌ 誤り。ラセン器は音を電気信号に変換する内耳の感覚受容器です。蝸牛管内に位置し、中耳ではなく内耳の最も重要な神経上皮です。
4. 聴神経
❌ 誤り。聴神経は蝸牛神経とも呼ばれ、ラセン器からの神経インパルスを脳幹に伝える脳神経Ⅷ番です。内耳および脳の構造であり、中耳には存在しません。
5. 外有毛細胞
❌ 誤り。外有毛細胞はラセン器を構成する感覚細胞で、内耳(蝸牛管内)に位置します。音を増幅する役割を持ちますが、中耳ではなく内耳の構造です。
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【試験対策ポイント】
中耳と内耳の構造分類:
| 領域 | 位置 | 主な構造 |
|---|---|---|
| 中耳(鼓室) | 中耳腔 | ツチ骨・キヌタ骨・アブミ骨(耳小骨)、鼓膜 |
| 内耳 | 側頭骨内 | 蝸牛(ラセン器)、三半規管 |
| 蝸牛管内 | 内耳最深部 | 鼓室階・前庭階・蝸牛管、外有毛細胞・内有毛細胞 |
頻出の混同ポイント:
- ツチ骨は「中耳」に属する唯一の骨構造
- ラセン器・有毛細胞は「内耳の蝸牛管」
- 鼓室階は「内耳のリンパ腔」
- 聴神経は「脳神経Ⅷ番」=中枢神経系